有害廃棄物とは
有害廃棄物とは、パーゼル条約で規制の対象とされている
有害な特性を有する廃棄物、または各国の国内法で
定められている
有害な特性を有する廃棄物。
1、有害廃棄物の影響
日本での有害廃棄物がもたらす影響は年代ごとに様々なものがあります。
 戦後から1950年代にかけては都市部ヘの人口集中が起こり、それに伴って都市ごみが増加し川や海にごみが捨てられることによって、
虫の大量発生伝染病が拡大するなどの問題が発生しました。
 1960年代~1970年代高度成長期で経済の発展の裏にごみ問題がありました。しかもごみ処理を適切に行われなかったことによって、エ場から排出された有害物質が水俣病やイタイイタイ病などの公害をもたらす原因にもなりました。
 1980年代~1990年代前半ではバブル景気での消費拡大と生産活動の拡大で廃棄物排出量が増加し続け、その上家電製品の廃棄物や容器包装が多く使われて廃棄物が増加していきました。
 1990年代~2000年代は廃棄物の発生量の課題やごみの最終処分場の不足、逼迫の問題解決のためにごみの排出量を抑えるための時代でした。
戦後から1990年代前半までもごみ問題だけが発生していたわけではなく年代ごとに新たな法律を作るなどの対策は行っていました。
2、有害廃棄物の現状 
 現在、有害廃棄物は国境を越えて移動し、発生国以外の国で処分されることによって適切に処理されずに環境汚染につながることが多いです。
 このような現象のことを有害廃棄物の越境移動(えっきょういどう)と言います。
 有害廃棄物の越境移動は、廃棄物の処理費用が値上がりしたり、特定の廃棄物の処分容量が減少するなどの理由で起こされます。
 
3、有害廃棄物への対策 
 有害廃棄物が国境を超えることによって、環境汚染に繋がって行きますが、これに対する対策も立てられています。
 1980年に有害廃棄物の越境移動の国際的ルールとして、UNEP(国連環境計画)を中心としてバーゼル条約が発効されました。
 このバ一ゼル条約は有害廃棄物、他の廃棄物が国境を超える移動またはその処分の規制を国際的な枠組みを定め、廃棄物がもたらす危険から人の生活を保護する目的を持ちます。
 バーゼル条約には有害廃棄物を輸出する際に輸入・輸出国への事前通告、同意取得の義務付け、非締約国と有害廃棄物の輸出入禁止や、不法取引が行われた場合の輸出者の再輸入義務などが定められています。
 引用元
https://ja.wikipedia.org/wiki/
https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/13653
https://www.kanazawakiko.jp/219/
https://www.eic.or.jp/library/ecolife/knowledge/earth07a.html
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h04/8464.html
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/kankyokeiei/basel/index.html
https://www-cycle.nies.go.jp/magazine/kisokouza/201711.html
https://www.unic.or.jp/info/un/unsystem/other_bodies/unep/
使用した画像
・イラストや
文章中に出てくる言葉
廃棄物排出量(はいきぶつはいしゅつりょう)・・・適正処理、資源化のため自治体が集めるゴミの量、自治体の処理施設に直接搬入するごみの量、地域のコミュニティが資源化目的で集めるゴミの量の合計のこと。
逼迫(ひっぱく)・・・ゆとりがない状態のこと
UNEP(国連環境計画)・・・1972年に設立。各国の政府と国民が将来の世代の生活の質を失わずに生活の質を改善できるよう、環境保全に指導的役割を果たし、パートナーシップに奨励する。