森林破壊とは
森林破壊は、人間が行う森林伐採や、森林火災などがもたらす世界各国の森林面積が減少することです。
 森林破懐は森林が失われていくだけではなく、動植物の生態系や人間の生活にも影響を及ぼします。また地球温暖化の原因にもなるため、
世界中での問題になっています。
1、森林破壊の原因 
・世界的な人口増加によって、家、エネルギー、食料が必要になってくるため森林を農地などに転換する

・各国は森林を守るために木を伐採できる量や面積が法律で定められているが、その法律を守らずに森林を伐採する行為の「違法伐採」による森林の減少、劣化

焼畑農業による森林の減少

・木材を燃料として利用する際に人口増加などによって伐採のペースが森林回復のスピードに追い付かず森林の減少、劣化

・落雷などの自然発生する火災、焼畑農業や農地開発を行うために草木を燃やすことが火災に発展、たばこ、焚火の不始末
による森林破壊も原因です。
2、森林破壊の現状 
 2016年に公表されたFAQ(国連食糧農業機関)によると、1990年に41.28億haあった世界の森林面積は、2015年には39.99億haに減少しており、この25年間に失われた森林面積の1.29億haは南アフリカの国土の大きさと同じくらいです。
森林が減っている場所は特に南米とアフリカで森林減少が起こっています。
 その反対に、ヨーロッパ、アジア州では森林面積が増加している国もありますが、それでも
年々減少し続けています。
日本では国土の森林面積の割合は2017年3月31日で、67%になっています。
 ですが、1966年から2017年までの50年間で森林面積の大きな変化はありません。
 
3、森林破壊がもたらす影響 
森林破壊が起こると、このような影響が挙げられます。
・森に生息している動植物への影響
・森林の恩恵を受けて生活している人間の生活への影響

 
4、森林破壊を止めるために行っている対策
ここまで森林破壊がどうなっているのかを見てきましたが、それを止めるために対策や取り組みが行われています。 
その1 UNCEDでの世界的合意
1992年にブラジルでUNCED(国連環境開発会議)、いわゆる[地球サミット]が開催されました。
 会議では持続可能な森林経営を目指すための対話が進められ、[森林原則表明]が採択されました。
 森林原則表明では、森林の保全や回復へ向けて国際レベルで取り組むことが15項目定められています。
その2 クリーンウッド法
[クリーンウッド法]
・・・合法的に伐採された樹木を使った木材や製品の流通・利用を促進することを目的として作られた法律のこと。
この法律ではすべての事業者に、取り扱う木材などの合法性の確認や利用を求めています。
 それらを適切かつ確実に行っている木材関連の事業者は、国に登録された登録実施機関に申請をして承認を得ると、
[登録木材
関連事業者]
の名称を使うことができるようになります。
その3 グリーン購入法
[グリーン購入法]
・・・国や行政機関などの公的機関に対して、環境への負担ができるだけ少ないものを選んで購入することを義務付ける法律。
 コピー用紙やトイレットペーパーなど、品目ごとに購入する基準が基本方針として定められていて、たとえばトイレットペーパーなら、[古紙パルプ配合率が100%であること]などの形で定められています。
引用元
https://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&ecoword=
https://www.egmkt.co.jp/column/consumer/20210830_EG_154.html
https://www.unic.or.jp/info/un/unsystem/specialized_agencies/fao/
https://noharm.or.jp/news/glossary
使用した画像
・イラストや
文書中に出てくる言葉
焼畑農業・・・森林や原野を刈り払い、倒した樹木や草本などを燃やしてから、灰を肥料として陸稲、イモ類、雑穀類などを栽培する農業の手法。数年間にわたり作付けした後、肥料分がなくなると畑を放 棄して別の場所に移動する。放棄された耕作地は、他の土地を焼き畑・耕作している間に植生が回復し、再び焼畑として利用できるようになる。
FAQ(国連食糧農業機関)・・・国連システムの中の食料の安全保障と栄養、作物や家畜、漁業、水産養殖を含む農業を進める先導機関。
UNCED(国連環境開発会議)・・・1992年6月にブラジルのリオデジャネイロで開催された環境と開発をテーマとした国連会議。