生活を守るネットワークセキュリティ

生体認証/WYA(What You Are)認証

  

認証元に登録された本人の生体情報により本人確認する認証方式

メリット

・他の方式よりなりすましがしにくい。

・鍵を持ち歩く必要がない。

紛失危険性がない。

デメリット

方式によってはパターン識別システムの認識精度を100%にすることは難しく、本人を拒否してしまったり、他人と取り違えてしまうといった誤検知の問題がある。

指紋認証

個人によって異なる指紋の形・模様で識別し、認証する。

   


精度は顔認証に比べると劣る

メリット

・指紋は年齢を重ねてもほとんど形状が変わらなく再登場が必要ない

指紋認証の機器は小型なため省スペースで設置できる

・後付けがしやすい。

周囲の景観を損なわずに設置できる。

手軽に導入できる。

デメリット

指紋は簡単に採取できるので、容易にコピーされる。

・指先の汚れ、濡れ、乾燥、指紋の摩耗によって認証しにくくなる。

・認証のために指を出してかざす必要がある。

衛生面で不安がある。

顔認証

目・鼻・口・顔の大きさ・輪郭・位置などの個人の特徴で識別し認証する。

メリット

・センサーの前に顔を寄せるだけなので非接触で衛生的

両手がふさがっていても認証可能

スムーズな入退室管理が可能。

デメリット

・化粧や加齢、整形によって顔が変わるとうまく認識できなくなる。

・利用環境が極端に明るい・暗い場所では認識が難しい

顔認証においては双子の顔の認証が難しい場合がある。


そのため…加齢による変化、マスクを着用したままでの認証、立ち止まらずに認証するウォークスルー認証、顔写真を使った なりすましを防ぐ技術などが開発されている。

虹彩認証

虹彩の模様が人それぞれ異なることを利用し個人を特定する認証。

メリット

認証精度高い

・遺伝的な影響がほとんどなく、同一人物の左右でも、一卵性の双子であっても異なる。

・2歳以降に経年変化しない

非接触での確認のため衛生的

素早くスキャンできるため、高速な認証が可能。

デメリット

照明条件や角度、目の乾燥などが認証精度に影響を与える。

比較的導入コスト高い

静脈認証

静脈の模様のパターンは人によって異なり偽造も難しいことを利用した認証方法。

メリット

・非接触での認証のため衛生的

・外部から観察が難しく、盗み見による情報漏洩の恐れが低い。

・成長や老化による大きさ以外の変化が少ない

デメリット

設備投資や運用コストなどが高い

・体調や体温により静脈の見え方が変わる可能性がある。

指静脈認証

指先の静脈を認証する。

機器の小型化が可能。

掌静脈認証

手のひらの静脈を認証する。

小型化が難しい。

甲静脈認証

手の甲側から静脈認証する。

耳介認証

耳の形、耳の穴に構造、凹凸のパターンを利用した認証

特徴

認証精度99%を超える

イヤホンを装着するだけのため任意の場所やタイミングで認証が可能。

イヤホンを装着するだけのためマスク・手袋・眼鏡を着用していても利用可能

イヤホンを装着している間、継続的な認証が可能。

耳音響認証

特定の音を発して反射した音から個人の耳の形状を判定するという方法がとられている。

声紋認証

音声データの比較や人によって異なる声紋のパターンを利用する認証方式。

  


周囲の環境音や声の強弱によって認証エラーが発生する可能性がある

テキスト依存型

決まったフレーズを声に出して認証を行うもの

ごく短い時間(0.5秒~3秒)の発声だけでいいので認証が早くできる。

テキスト独立型

発声された声質で認証する。

認証精度を高めるためには最低でも5秒以上の発声が必要

雑音が多いなど周辺環境が悪い場所で認証を行っても、精度が落ちない

発声スピードやアクセント、使用する言語などに左右されない。

DNA認証

DNAを解析して生成する識別情報となるDNA-IDを用いた認証方式。

特徴

認証精度非常に高い

DNA-IDを生成するのに時間がかかる。

IDとなる個人情報を生成するのに高価な試薬が必要

認証時間を減らす研究がなされている 現時点では特別な用途のみに利用されている。

行動認証

行動の癖を分析し本人かどうかを利用する認証。

筆跡、キーボード・マウス・タッチスクリーンの操作方法、まばたき、歩行など

取得した特徴を数値化し、その結果を元に機械学習やAIなどを利用し認証する。

一つの行動だけを照合すると、第三者が簡単に真似できてしまうため複数の行動から特徴を捉えて照合する。

多要素認証/MFA (Multi-Factor Authentication)認証

知識認証、所有物認証、生体認証の二つ以上組み合わせたもの

メリット

セキュリティの安全性が上がる。

デメリット

認証時、手間がかかる。

導入コストがかかる。

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