このページは2017年1月6日に更新されました。内容が最新ではない場合があります、ご注意ください。

大統領選挙

会話

アメリカと日本の選挙の違い

ここでは、アメリカと日本の選挙の制度の違いについてまとめました。

表

総選挙とは
衆議院議員の任期満了または衆議院の解散で議員の全定数(475人)を改選する選挙のこと。被選挙権(選挙に立候補する権利)は日本国民の満25歳以上が持つ。

通常選挙とは
参議院議員の任期満了により、定員の半数(121人)を改選するため、3年ごとに行われる選挙のこと。被選挙権(選挙に立候補する権利)は日本国民の満30歳以上が持つ。

一般選挙とは
公職選挙法に基づいて、地方公共団体の議会の議員の任期満了または解散によって行われる選挙のこと。被選挙権(選挙に立候補する権利)は役職によって様々。

大統領選挙とは
国のトップである大統領を選出するための選挙のこと。国会議員などの集団から選出されることもあるが、基本的には一般国民の投票によって選出される。

アメリカの二大政党

Donald Trump by Gage Skidmore via Attribution Engine. Licensed under CC BY-SA.

共和党の特徴・・・保守的思想

伝統的保守層と約三百万人いるとされるキリスト教原理主義勢力からの票数に支えられ、民主党とは反対に伝統的に日本に対しては好意的であるが、中国に対してはあまりよく思っていないという反共産主義の思想を持つ政党です。力による秩序と強力な同盟関係が基本であり、反国際主義で、国連に対しては反感を抱いています。内政面では、中絶禁止・死刑制度存続・家族制度重視・不法移民反対・銃規制反対 などが特徴であり、伝統的保守思想の政党です。今回の大統領選挙には写真のドナルド・トランプ氏が出馬しました。彼の公約は下で説明しています。

Clinton Rally 109 by Kakissel via Attribution Engine. Licensed under CC BY.

民主党の特徴・・・革命的思想

労働運動やマイノリティ(少数派)からの票数が多く、日本をあまりよく思っていない一方、中国には好意的であり、国際主義的で国連へも好意的です。内政面では、中絶完全自由化・死刑廃止・不法移民容認・労組重視・ 結婚制度反対・同性愛容認・宗教多様化容認 などが特徴であり、いわゆるリベラル(革命的)思想の政党です。今回の大統領選挙には写真のヒラリー・クリントン氏が出馬しました。

大統領選挙の結果

2016年11月8日に行われたアメリカ大統領選挙の結果は両候補の激闘の末、共和党候補であるドナルド・トランプ氏勝利となりました。

選挙人獲得数 会話

トランプ氏が掲げている公約

今回の選挙で大統領に就任した共和党代表ドナルド・トランプ氏は主に次のような公約を掲げています。

  1. 米中貿易の改革
    中国に対して環境基準や労働基準の改善を要求する。知的財産保護やハッキングに対しても厳しく取り締まる。
  2. 退役軍人省の改革
    退役軍人省の首脳部に対して総入れ替えを実施し、退役軍人のための医療制度を変革する。増加する女性退役軍人のため、女性医療を専門とする医師も増やす。
  3. 税制の改革
    年収2万5000ドル(約300万円)未満の人の所得税を免除する。最低賃金の引き上げには反対し、労働コストの低い海外に移転した製造業の雇用を米国に戻すべきだとしている。
  4. 武器の所有権利
    銃規制の強化に反対している。更に、銃購入時の身元調査の範囲拡大にも反対している。また銃乱射事件減少のために精神医療への資金投資を検討している。
  5. 移民の改革
    オバマ政権が導入した移民制度改革を撤廃して数百万人に上る不法移民を強制送還する。米国とメキシコの間に「大きな壁」を造る。米国は国際紛争への介入の削減に努める。

トランプ氏の大統領当選への反響

トランプ氏の当選を受けてアメリカ国内ではデモ行進や、トランプ氏が開発した高層マンションから「トランプ」の名前を撤去するなどといった反対の声があがっています。
一方で、一度落ちた株価が復活するなどトランプ氏の政策がまだ明確でないことによる期待の声もあがっています。



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