第2章

5.レーザー工学タイムマシンと送受信機

タイムマシンを作るための基本的な要素は、ヴァン・ストッカムタイムループをもつアインシュタインの方程式の、最初の解を発見ゲーデル[1906〜1978]米国の数学者・論理学者ティプラー1947年2月1日 -数理物理学者の提案したモデルのように、回転する時空であることから、マレットレーザー光線を利用したタイムマシン理論を完成させたは実験室で回転時空を作る方法を考えました。

1.原理は簡単で、強いレーザー光線を1周まわるようなループを作る。
2.強い重力があると重力レンズ効果で光が曲がるが、その反作用で曲がった光は周りの時空をゆがませる。光は質量がないが、エネルギーを持つ。
3.そのエネルギーが積み上げられて重なれば重力と同じ働きをする
以上のことがマレットの考えです。

「強い光としてレーザー光を用意し、鏡で3回反射させれば元の位置に戻る」

このような装置を積み重ねれば、その周囲で回転する時空の影響がでるはずです。マレットの計算によれば、半径が1ミクロンのレーザーリングを10Wのレーザー光でつくり、その装置を1万個積み重ねれば、実験で観測できるくらいの大きさの時空のゆがみ(慣性系の引きずり効果周りの局所慣性系が渦巻状に中に引き込まれていくという効果)が見られるだろうということです。
そして、この装置を改良すれば、将来的には「閉じた時間的世界線その延長が常に未来に開いた光円錐の内側にあるにもかかわらず、閉じたループになっているもの」も生成できると予想しています。

マレットは、このアイディアを「レーザー光学タイムマシンと送受信器光円筒タイムマシン理論の応用例」として米国特許商標局に仮特許を申請し、2003年8月には出願が認められました。
まだ時空のゆがみができるかどうかの実験を開始した段階ですが、マレットは今世紀以内に過去へ信号を送信するタイムマシンができる(あるいは同じマシンから送信された未来からの信号を受信できる)、と期待しています。


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