原料が十分に混ざったら、いよいよ紙を漉きます。簀桁(すげた)の中に原料を入れ揺らしていくのですが、このコースでは流し漉きという技法で漉いていきます。まずは化粧水。原料を少しすくって捨てる、という作業を3回繰り返します。これによって紙の表面ができます。
次は横揺り(よこゆり)。化粧水の時より多くの原料をすくって、手前の壁に簀桁を当てて左右に揺すります。一度原料を捨てたら、次は縦揺り。先程と同じようにすくい、今度は簀桁の前方を小さく上下に揺すります。この体験では美濃判(みのばん)という紙を作るので、厚くなるよう横揺りと縦揺りを3回ほど繰り返します。最後にもう一度化粧水のときと同じように原料を少しすくって捨てます。これを払い水といいます。