コンピューターウイルスについて



コンピューターウイルスとは


 コンピューターウイルスとは、インターネット社会において様々なプログラムがある中で電子メールの様なメールブラウザやホームページの回覧(サイトへのジャンプ)によって進入するある意味で高度、かつ特殊なプログラムです。このプログラムは様々ですが例としてハードディスク上の記録ファイルの消去、何かしら人を不愉快にさせるような画像の表示、パスワードの自動改変などを勝手にしてしまう事が上げられます。1990年4月10日に通商産業省が制定した「コンピューターウイルス対策基準」によるとコンピューターウイルスは「第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、次の機能を一つ以上有するもの」と定義されています。


コンピューターウイルスの機能(プログラム)


コンピューターウイルスは様々な機能を持っています。まず自らの機能で他のファイルやシステム機能をコピーしウイルスを爆発的に感染させる「自己伝染機能」。次に発病するまである特定の条件(ある特定の時間、処理回数、プログラムの表示など)を満たすまでは何の支障もきたせない「潜伏機能」。そして発病するとプログラムやデータ、ファイルの破壊を行いコンピューターに異常をきたせる「発病機能」があります。これらの機能を駆使してウイルスたちはわたしたちのコンピューターに害をもたらすのです。


コンピューターウイルスの脅威


 コンピューターウイルスの特徴としてはまず「ウイルス」という名から分かるように様々な方法でたくさんのコンピューターに感染し増殖します。例えば、まず1つのパソコンがウイルスにかかったとすると、そのパソコンの中のファイルがウイルスに感染していきウイルスは自己増殖して行きます。その後、ウイルスたちは活性化して行きメールの送受信の履歴などを利用するなどしてたくさんのウイルスをたくさんのコンピューターに散布させていく、という感染経路もありウイルスは世界中に蔓延しています。


トロイの木馬、バックドア、ボット


 皆さんはおそらく聞いたことがあると思われるこのプログラムはウイルスの中でも悪質なものです。トロイの木馬はギリシャ神話に出てくる装置のことで相手を巧妙に陥れる罠という意味です。このプログラムはコンピューターの内部に潜伏、その後感染したコンピューターに関する情報を漏らしたり、外部の違うコンピューターからの侵入を許可したりなど情報に関する害をもたらします。
 一方、バックドアはその名の通り裏口の様なものを作成した後、違うコンピューターから好きなように遠隔操作ができるようにするプログラムです。このバックドアはウイルスではありますが、感染時に他のウイルスにくっついて感染する傾向が多くその分被害も大きいのです。
 ボットはこの三つの中では最も悪質です。このウイルスはバックドアのように遠隔操作をするのですがバックドアのような情報の漏洩だけにとどまらずある一つの主要なコンピューターからの指示を受けたくさんのコンピューターにウイルス付きの迷惑メールの送信、サーバへの攻撃、サーバーへの感染経路作成、などを通してコンピューターに異常を与えます。ここで恐ろしいのは操られたコンピューターの持ち主が加害者になってしまうという事です。自分が加害者にならないためにもボットへの対策は非常に大切になります。


参考文献


そうだったのか!セキュリティ対策ソフトのしくみと基礎用語
http://azby.fmworld.net/usage/closeup/20120725/page2.html
総務省 国民のための情報セキュリティサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/index.htm