日本の天気の特徴といえば、なんといっても四季がはっきり見えることです。よく「四季は日本特有のものだ」と勘違いする人がいますが、それは間違いです。四季は地球が回転する限り、必ずどこの国にも存在します。しかしその違いがわかりにくく、常に暑かったり寒かったりするために、気象学的には「四季がある」とはいえないのです。
地球には熱帯・温帯といった気候区分があり、ほとんどの国はひとつの気候の中に国土が属しています。しかし、日本は沖縄や南鳥島・硫黄島は熱帯、本州は温帯、北海道は亜寒帯というように、国土が南北に伸びているため、1つの国で3つの気候帯に属しています。そのため、南の沖縄と北の北海道では気候が全く異なっています。このような特徴は、日本の他には広い国土を持つ中国やアメリカにしか見られません。また、本州では日本列島の中央を縦走する山岳地帯を境にして、太平洋側と日本側で天候が大きく異なります。