中部(東海)
東海地方は3つの気候に分かれており、三重県から愛知県、静岡県の沿岸が太平洋側気候。三重県の伊賀と岐阜県の大部分が内陸性気候。岐阜県西濃から飛騨地方が日本海側気候となっています。濃尾平野は、夏は高温多湿で蒸し暑く、岐阜県多治見市が、日本の観測史上最高気温を出したこともあります。しかし、冬は伊吹山から「伊吹おろし」という乾燥した冷たい風が吹き、体感温度が一気に北日本並みまで低下します。
中部(北陸)
北陸地方全体が、日本海気候であり、雪国として有名です。特に新潟県魚沼市や上越市の周辺は、日本で5本指に入るほどの豪雪地帯です。しかし地域によって雪の降り方が違い、たとえば積雪30センチメートルの地点から5キロメートル離れただけで積雪が無いということもあるそうです。夏は冬に比べて降水日数が減り、気温も比較的高くなります。平均気温も26℃~28℃ほどで、同緯度の太平洋側と同じぐらいの数値が観測されます。
近畿(太平洋側気候)
紀伊山地以南がこれにあたります。この地域は、特に台風の襲来が多く、最近では平成23年の台風12号が紀伊半島に甚大な被害をもたらしました。
近畿(日本海側気候)
丹波高地・中国山地以北がこれにあたります。近畿地方の中でも豪雪地帯が広がる地域で、冬はとても寒い日が続きます。一方、夏はあまり雨が降らず、気温も比較的高くなります。
近畿(瀬戸内海式気候)
丹波高地・中国山地以北と紀伊山地以南の間に挟まれる地域がこれにあたります。年間を通じて天気や湿度が安定しており、7月・8月はあまり雨が降りません。冬はあまり雪も雨も降りません。
■過酷な地域
濃尾平野は、夏は高温で非常に蒸し暑いです。他にも冬には、伊吹おろしという乾燥した冷たい風が吹きます。三重県南部は雨が多い地域で、台風がよく通過します。
■雨・雪が少ない地方
近畿北部を中心に豪雪地帯が広がっていて、気候としては大きく3つに分かれています。丹波高地・中国山地では冬は曇天や降雪が多く、夏は晴天が多いです。紀伊山地は冬は乾燥しているため雪は少なく晴天が多く、夏は梅雨や台風による降雨と盛夏の晴天が多く見られます。その間の地域は、夏はフェーン現象によって日本で最も乾燥した気候なので、雨が少ない地域になっています。