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道北
 日本海側沿岸部は海洋性の気候のため、冬の冷え込みは激しくなく、特に南部は温暖です。しかし豪雪地帯のため、吹雪の日が多いです。また、日照時間が1日2時間程度と短いため、日中でも気温はあまり上がりません。内陸部では、冬は非常に寒いものの、夏は真夏日を観測することも多く、寒暖の差が大きいです。朝晩は涼しくなり、過ごしやすい気候となっています。

道東
 春から夏にかけてフェーン現象(湿った空気が山を越えて、乾いた暖かい風となって吹き降ろす現象)が起こりやすく、内陸では猛暑日を記録することがあり、北海道内では最も高温となる地域です。5月や6月でも真夏日を観測することがあります。しかし暑さは長続きせず、オホーツク海高気圧が停滞する時期には、冷たい雨やみぞれが降るほどの気温へ急降下することもあります。その後7月から8月には再び暑さがぶり返すなど、気温差が非常に大きい地域です。

道央(日本海側)
 日本海側では、冬季は特に沿岸部で温暖ですが、降雪量、積雪量ともに多く、豪雪地帯となります。季節風の影響で地吹雪となることもあります。また、爆弾低気圧が直撃すると、一晩で1m以上の豪雪が降ることもあります。夏は太平洋側に比べ暑くなり、猛暑日はないものの、近年は最低気温が下がりにくくなっています。

道央(太平洋側)
 太平洋側の夏は、冷涼な気候で、気温が30℃を越えることは非常に少ないです。冬は地域によって温度差が激しく、温暖な地域と寒冷な地域があります。日照時間は多く、日中は比較的暖かくなるため、おだやかな気候となります。

道南
 ほぼ全域が日本海側気候に属しますが、対馬暖流の影響で夏・冬ともに北海道の中では、最も平均気温が高くなります。冬は日照時間が少なく季節風が強いため、降雪量が多くても風と気温の影響で雪が積もりにくいです。また、夏は蒸し暑くなり、北海道では珍しく熱帯夜が観測されることもあります。

■北海道に台風と梅雨は来ない?
 実際には、台風も梅雨も来ます。しかし台風は北海道に上陸する前に勢力を弱めてしまい、あまり台風が来たとは言い切れません。梅雨は「蝦夷梅雨」と呼ばれる、2週間くらい雨が続く現象が起きますが、気象庁はこれを公式に梅雨と認めていません。だから北海道は台風と梅雨が来ないと言われるのです。

日本海沿岸と那須火山帯山麓と西側(盆地)
 日本海気候に属している地域で、夏は晴天が多く、高温になることがありますが、夜は気温が下がり過ごしやすくなります。冬は日照時間が少なく、ほとんどが豪雪地帯となります。

太平洋側那須火山帯山麓を除く東側(盆地)
 太平洋側気候と内陸性気候を併せ持つ地域で、夏は高温となる日と、曇天で気温が低い日と両方あります。冬も寒気団などの影響で雪が降る日がある一方、太平洋沿岸地域のように晴天になることもあります。

太平洋沿岸
 太平洋側気候と海洋性気候を併せ持つ地域で、夏はほとんど曇天のため気温が上がらず、やませの影響で、低温で悪天候の冷夏となる年もあります。一方、冬の天気は晴れが多く、空気が乾燥しています。積雪量も比較的少ないです。

■「東北=雪がたくさん降る」じゃない?
 東北地方は、大きく日本海沿岸、那須火山帯山麓と西側、那須火山帯山麓を除く東側、太平洋沿岸の4つに分かれており、それぞれに異なった気候があります。

関東(太平洋側気候)
 夏は雨が多く、冬は乾燥する地域です。中でも、栃木県・群馬県・埼玉県北部では夕立による雷の発生が多く、「かみなり銀座」とも呼ばれています。また、冬はやませにより東海地方以西に比べて気温が大幅に下回ることがあり、時には北海道より気温が低くなることもあります。

関東(日本海側気候)
 群馬県北部の一部がこれにあたり、北陸と同じように冬は多くの雪が降ります。中でも群馬県片品村は、関東地方唯一の特別降雪地帯となっています。夏は気温が上がっても30℃ほどと、夏日が観測されることが少ないです。

関東(南日本気候)
 東京の小笠原諸島だけは南のほうに位置し、他の関東地方の地域と違って南日本気候となります。そのため、冬は暖かく夏の期間が長くなっています。

■日本の五本指に入る豪雪地帯
 北陸地方は、日本の五本指に入るほどの豪雪地帯になっていて、雪国としては最も有名な地方です。雪国ということもあって、スキー場がとても多いです。沿岸部と内陸部では積雪量に大きな差があります。

■雷と猛暑が多く起こる?
 栃木県、群馬県、埼玉県北部には夕立による雷が多い地域として知られています。また、夏の関東内陸部では強烈な猛暑を記録することが珍しくないです。

中部(東海)
 東海地方は3つの気候に分かれており、三重県から愛知県、静岡県の沿岸が太平洋側気候。三重県の伊賀と岐阜県の大部分が内陸性気候。岐阜県西濃から飛騨地方が日本海側気候となっています。濃尾平野は、夏は高温多湿で蒸し暑く、岐阜県多治見市が、日本の観測史上最高気温を出したこともあります。しかし、冬は伊吹山から「伊吹おろし」という乾燥した冷たい風が吹き、体感温度が一気に北日本並みまで低下します。

中部(北陸)
 北陸地方全体が、日本海気候であり、雪国として有名です。特に新潟県魚沼市や上越市の周辺は、日本で5本指に入るほどの豪雪地帯です。しかし地域によって雪の降り方が違い、たとえば積雪30センチメートルの地点から5キロメートル離れただけで積雪が無いということもあるそうです。夏は冬に比べて降水日数が減り、気温も比較的高くなります。平均気温も26℃~28℃ほどで、同緯度の太平洋側と同じぐらいの数値が観測されます。

近畿(太平洋側気候)
 紀伊山地以南がこれにあたります。この地域は、特に台風の襲来が多く、最近では平成23年の台風12号が紀伊半島に甚大な被害をもたらしました。

近畿(日本海側気候)
 丹波高地・中国山地以北がこれにあたります。近畿地方の中でも豪雪地帯が広がる地域で、冬はとても寒い日が続きます。一方、夏はあまり雨が降らず、気温も比較的高くなります。

近畿(瀬戸内海式気候)
 丹波高地・中国山地以北と紀伊山地以南の間に挟まれる地域がこれにあたります。年間を通じて天気や湿度が安定しており、7月・8月はあまり雨が降りません。冬はあまり雪も雨も降りません。

■過酷な地域
 濃尾平野は、夏は高温で非常に蒸し暑いです。他にも冬には、伊吹おろしという乾燥した冷たい風が吹きます。三重県南部は雨が多い地域で、台風がよく通過します。

■雨・雪が少ない地方
 近畿北部を中心に豪雪地帯が広がっていて、気候としては大きく3つに分かれています。丹波高地・中国山地では冬は曇天や降雪が多く、夏は晴天が多いです。紀伊山地は冬は乾燥しているため雪は少なく晴天が多く、夏は梅雨や台風による降雨と盛夏の晴天が多く見られます。その間の地域は、夏はフェーン現象によって日本で最も乾燥した気候なので、雨が少ない地域になっています。

四国(瀬戸内海側)
 夏には瀬戸内海特有の「凪」が見られたり、冬も小雨や霙が降る日がありますが、晴天の日が多いです。一年を通して、夏も冬も降水量が少ないです。

四国(太平洋側)
 夏になると台風や集中豪雨などの気象現象が見られ、冬は季節風の影響で曇りや雨、雪の日が多かったりと年間を通して降水量がとても多いです。

中国(山陰)
 夏は晴天の日が多く、冬になると雪や雨の日がとても多いです。一部の地域では、豪雪地帯にもなっています。

中国(山陽)
 夏も冬も降水量が少なく、晴天日数や日射量がとても多いです。

九州(北部)
 夏は暖かく、降水量が多く、冬は寒く降水量が少ないという気候です。しかし、山頂や九州の高地では気温は低く夏になると、真夏日が続き冬になると積雪が多くなるときもあります。

九州(南部)
 台風の上陸数が日本一と言われ、夏から秋にかけて降水量がとても多いです。冬の気候は暖かいため雪もあまり降らず、晴天の日がとても多いです。

九州(西部)
 夏になると華南、南西諸島からの熱帯モンスーン気団の影響を受けやすく、梅雨時の降水量がとても多いです。 冬もまた降水量が多いですが、山陰地方と比べると積雪は少ないです。

九州(東部)
 一年を通してみると、降水量は少ないです。夏は、降水量の多い梅雨時を除くと降水量は少なく、冬も雪が少ないため、晴天の日がとても多いです。

沖縄
 南のほうだからと、日本で1番暑いところだと勘違いしそうですが、最高気温が35℃を超える猛暑日はほとんどなく、年間平均気温は約22℃です。台風や梅雨による影響で夏になると降水量が多く、冬は雪が全く降らないため、晴天の日がとても多いです。

■沖縄に雪は降るのか?
 沖縄地方では、1977年に初めて雪(みぞれ)が観測されています。しかし、その日は 気温が高かったことから気象台は否定的で、現在も公式な降雪記録となっていない です。