つくば市北条における竜巻の特徴

 2012年5月6日16時~17時に、つくば市北条で発生した竜巻が移動した距離は約17km、被害分布の幅は約500mとなっています。北条における竜巻被害は複数ではなく、一つの竜巻によってもたらされたものです。その強さは秒速にして70~92kmの風に相当する強さです。竜巻自体は17kmの直線を18分で通過したので、時速約60kmで移動したことになります。



被害範囲
地図データ©2013 Google, ZENRIN
参考:PDF 平成24年5月6日に発生した竜巻について(報告)- 気象庁

どのように発生したのか

 竜巻が発生した時、つくば市の気温は25.6度で、平年最高気温(21.3度)を上回る暖かさでした。しかし、一方で、上空約5500mには氷点下21度以下の強い寒気が流れ込んでおり、この寒暖差で強い上昇気流が発生しました。(気象庁)この上昇気流により、大気の状態は不安定になり積乱雲が発達、そして、この積乱雲を母雲として竜巻が発生しました。  


被害状況

 この竜巻で、行方不明者は出ませんでしたが、死者が1名、軽傷者32名三週間未満入院した者が5名出ています。  

 都市機能の影響は、電力、電話、道路、上下水道など広い範囲に広がりました。停電が起こった家は、約2万世帯、NTT電話は、全面復旧までに6日かかり、道路は、5月28日まで北條地区内で一部交通規制がかかっていました。上下水道は、停電の影響で一部の地区で断水がおきました。

参考:つくば市|竜巻に関連する情報

 ここまで学んできたことをどのように生かせるか書いてみよう。ワークシート

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つくば市北条での竜巻災害
サイズ改変©原作者:Hajime NAKANO 2012年5月12日 ccライセンス:表示