一口に「竜巻」といっても、実はたくさんの種類があります。
基本的には、竜巻の発生場所と状態によって大きく二つに分けられます。まずは、発生場所で分類されるものを紹介します。
通常、竜巻というとこの竜巻をさす事が多いです。
名前の通り陸上で発生する竜巻で、別名チューブ型砂塵竜巻とも呼ばれています。
海上竜巻、Seaspout(シースパウト)とも呼ばれます。
水上で発生した大型のつむじ風も、水上竜巻に含まれることがあります。
渦巻きの下端が空中にあって、地上や水上についていない竜巻のことを言います。竜巻に含めない場合もありますが、構造やメカニズムは竜巻と同じ物なので、ここでは竜巻として紹介します。
コラム:竜巻に似た現象(1)
冬場に水上で発生するもので、比較的暖かい水面と冷たい空気とが接して発生します。主に雪が降っているときに起こることが多い事が特徴としてあげられます。
名前に「竜巻」と入っているように、形状や構造はよく似ています。しかし、元になる積乱雲などがなくても発生するという点で、竜巻とは発生のメカニズムが異なっています。
竜巻が起こったときに発生する雲で、竜巻の元となる雲の下部から竜巻とともに地表に向かってのびてくるように発生します。
漏斗雲は状部が太く下部が細いため、漏斗のように見えることから「漏斗雲」と呼ばれています。
これがあると見かけがはっきりとした強い竜巻だという印象を受けるかもしれませんが、実は漏斗雲が発生している竜巻が強いというわけではありません。空気中の水蒸気の量によってはっきり見えるかがかわるので、姿がはっきりしている物より、煙の柱のように見える場合の方が竜巻の勢力が強いということも意外と多い事が特徴です。
次のページへ