TOP / 癖を学ぶ / 日本と世界
   
 
 
 
 
   
   
   
   
   
   
   
   
 癖は個人的なものと言われていますが、属している集団で同じような癖を持つ傾向があるように、日本と世界とでは傾向が違ってきます。それは、社会が許容する癖は強化され、認められない癖は淘汰されるからです。文化の違いが癖に影響を与える、すなわち直そうと思えば癖は直せるのだということでもあります。ここでは、そんな日本人がよくしてしまう行動が世界ではどのように受け止められるのかを学んでください。
 

【日本では】行列の中、長い時間並ばなければならないところでは、しゃがみ込んで待機をしている人がいます。

【世界では】アジア、アフリカ、オーストラリアなどの国でも見られますが、ヨーロッパ諸国の人達は、待ち時間で疲れてもしゃがむことはないようです。外国の人からして、しゃがむということは品がないというイメージがあるようです。

 
 

【日本では】自分の事を指し示す時、日本人は自分の顔(鼻)を指差します。

【世界では】フランスなどの国で、いつものように自分の顔(鼻)を指差すと相手に「鼻がどうかしたの?」と思われるようです。くわえて、自分の顔を指差すことは、あまり良い印象を受けないようです。もし海外で自分を指し示す場合には、親指か人差し指で自分の胸あたりを指差しましょう。

 
 

【日本では】人を呼ぶ時、日本人は手首を上から下へ「コイコイ」という行為をします。

【世界では】日本人の行うこの動作は、フランスなどの国では「むこうへ行け!」という意味に取られてしまうようです。海外で人を呼ぶときは、手のひらを上にして4本の指を手前に動かしましょう。

 
 

【日本では】日本人は「違います」「結構です」という時、手を顔の前で左右に振る動作をします。

【世界では】フランスなどの国では「くさい」という時の動作であったり、地域によっては「興味がある」と勘違いされることもあるそうです。

 
 

【日本では】日本人は写真を撮るとき、よくピースサインをします。

【世界では】ヨーロッパ諸国では、ピースサインは古いイメージがあるようで、実際にピースサインをすることはあまりないようです。ですから、ヨーロッパの人からすると、日本の若い女性が、数人のグループでピースサインをしている写真はかなり違和感があるようです。

 
 

【日本では】日本では感謝を伝える時、謝罪をするとき、電話の最中など、色々な場面で多くの人がお辞儀をしています。

【世界では】お辞儀は、アジア諸国でもよく見られる習慣ですが、ヨーロッパ諸国の人が見ると、日本人のお辞儀をしている様子が非常に不思議だといいます。レストランや電車の中、相手の姿が見えない電話中でさえお辞儀が行われ、時と場合によって使い方がさまざまなことも、日本ならではの光景だそうです。さらに、日本人のお辞儀で特徴なのは、頭を下げる時にいっしょに視線も下に落とし、相手の目を見ないことだといいます。また、会釈、普通礼、敬礼といった日本人のお辞儀については、正式な作法を紹介するwebサイトが英語でもある程、世界的に知られているそうです。 そのサイトでも、「欧米の挨拶と異なり、目線を下に落とし、相手を見つめないようにすること」と念を押されています。

 
 

【日本では】日本の挨拶であるお辞儀は、無防備な自分の頭を相手に「差し出す」ことによって、相手に尊敬の意を表す行為です。頭は体の中で最も弱い部分であり、相手の目を見ずに「差し出す」ということは、相手に信頼をしめす行為だとされています。

【世界では】欧米では、しっかりした握手が挨拶の基本です。この起源は、自分は手に武器を持っていないということをしめしており、相手の目を見ることでお互いに敵意はないことを証明することにあると言われています。この挨拶の違いについては、相手への信頼の表現の違いだという考えがあるようです。

 
 

【日本では】日本人は、人と話をしている時に頭を上下に動かしてウンウンとうなずいています。

【世界では】欧米の人から見ると、話すたびに頭が上下に動いていて、ニワトリのように見える行動だそうです。日本人のこの行動を海外では、ニワトリ・コミュニケーションと呼んでいます。

 
 

【日本では】舌打ちは思い通りにいかずいらいらした時や悔しい思いをした時など、何らかの不快なことがあった時にすることが多い傾向にあります。舌打ちをすると、他人にも不快感を与えてしまうことがあり、たくさん舌打ちをしてしまうと周囲との人間関係を悪化させかねません。

【世界では】国や文化によって舌打ちの意味は大きく異なります。例えば、中国や韓国ではちょっとした感動や褒め称える時、シリアでは同情した時、インドでは会話中に使う相づちの代わりとして使われます。このように、日本とは違い、舌打ちを悪い意味で捉えていない国もあります。

 
 

【日本では】食事の時のくちゃくちゃと音を立てて食べることはお行儀が悪いとされています。日本人はとてもモラル意識が高いので、食事の際のマナーはとても気になります。

【世界では】欧米では日本と同じくマナー違反とされています。しかし中国や韓国ではくちゃくちゃと音を立てて食べることは美味しく食べている証だそうです。

 
 

【日本では】熱いものを飲む時に音を立てて飲んでしまう傾向にあります。

【世界では】欧米人は熱いスープ等が出てきた場合には、すぐには食べずに少し冷ましてから食べる傾向にあります。熱いスープをすすらない(音を立てて食べない)というマナーの裏側には、猫舌な人が多いため熱いものが食べられないという物理的な原因や、スープを食べる時はすすらないという習慣が大きく関わっているのです。

 
 

【日本では】謝罪や頼みごと、感謝の気持ちを表す際に日本人は「すみません」という言葉を使います。もはや、反射的に「すみません」を使っている人が多いと思います。

【世界では】欧米人は謝る事は自分の非(罪)を認めることになり、多額の損害賠償請求をされてしまうため、ぶつかったとしても謝る人はほとんどいないそうです。日本では口癖になるくらいに使われる言葉ですが欧米など、やはり文化の違いによって口癖も変わってくるものです。
(※アメリカでは「アイムソーリー法」が制定されて、最近では欧米人の方がアジア諸国の人々に比べてよく謝まるのだそうです。)

 
 

【日本では】嬉しかったことありこれが夢でないかを確認する時に行なう動作です。眠気を覚まさせる時にも頬をつねることがあります。

【世界では】欧米の方では、相手を馬鹿にしているという意味があります。イタリアでは、おいしい料理や素敵な女性の前で頬をつねる動作を行ないます。

 
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