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 癖があるのはなにも人間に限った話ではありません。犬や猫、馬やウサギなどその動物たちそれぞれ特有の癖があるものです。普段私達が目にする動物の行動が、実はその動物の癖だったりします。そこで、今回は動物の様々な癖について学んでもらい、もっと動物に対する認識を深めてください。
 

 犬が穴を掘るのは、本能的な習性であるためその名残であると考えられています。また、自分の住みかを作るため・有り余ったエネルギーを発散させるため・夏なら冷たい地面をさがすため・庭に何かを埋めるため・気になる匂いの正体を見つけるために行なっています。

 
 

 犬は幼いほど、物をよく噛みます。歯が生える時期の生後3~1ヶ月(歯牙脱換期)は物を噛むことは犬にとってはごく自然であり、大切な行動なのです。成犬の場合は、退屈か寂しいため噛んでいます。ソファーなどの詰め物の中身を引っ張りだすようなことは、野生の頃に獲物の肉を食いちぎって食べていた名残であると考えられます。

 
 

 不安、退屈、欲求不満、エネルギーが有り余っている、恐怖感、寂しさ、身を守るため、また、ただ単に吠えるのが楽しいからといういくつかの理由が原因で吠えています。 飼い主が留守の場合、犬は群れを作る動物のため、飼い主が自分を置いて出かけてしまうと心細くなります。野生の犬は群れからはぐれると本能的に遠吠えをして仲間を呼び出そうとします。飼い犬も同様に飼い主を呼び戻そうとして吠えます。口に色々な物を入れてしまうのは、人とは違って犬は器用に手を使えないため、口を使って物を取っています。これが噛み癖の原因となっているのです。

 
 

 現在の猫はペットとして人間に飼われるなどの環境の変化によってネズミを捕まえることが少なくなりました。 しかし、狩猟本能は残ってるので、それを遊びの中で満たそうとします。猫の本能を刺激する臭い、動き、音を感知すると、お腹が減ってなくても獲物を狙う動きをします。このときの獲物は食料としてではなく本能を満たす遊び相手として見ています。獲物を狙う猫は襲うチャンスをうかがい、飛び掛ります。そして前足で抱え込んで噛みつきます。

 
 

 近づくだけでやたら噛みつく馬がいます。頻繁に噛みつく癖がある馬を咬癖があると言います。雄馬に多くみられます。この癖を直すには、噛もうとしたら鼻先にパンチすることを繰り返しすることです。

 
 

 馬栓棒など水平の棒に上前歯を引っ掛けて、棒を押し付けながら空気を飲み込む癖をサク癖といいます。これを行うと、お腹に空気が溜まってしまい疝痛(ガス疝)などの病気を引き起こす原因となってしまいます。 サク癖は空気を飲み込むときの音から「グイッポ」とも呼ばれます。

 
 

 小屋の中で手持ち無沙汰になったときに上体を左右に揺らす癖を熊癖と言います。この癖があると、左右のバランスが崩れてしまいます。

 
 

 よく人を蹴る馬を蹴癖があるといいます。とても危険なので尻尾に赤い布をつけるのがお約束です。 蹴癖がある馬がよく行うのが、横蹴りです。近づくと横蹴りを仕掛けてきます。蹴るために足を1本使ってもまだ3本あり安定しているので、小技を繰り出して器用に蹴りを仕掛けてきます。前足でも後ろ足でも、何処でも蹴りを入れてくるので油断も隙もありません。こういう癖を持った馬は不幸な環境で育った場合が多いようです。

 
 

 野生のアナウサギだったころ、ウサギは穴を掘り、その中で暮らしていました。その頃の名残で穴掘りのしぐさをします。穴を掘ることでストレスを発散いているようです。穴掘りは本能なのでやめさせることは難しいようです。ゲージから出しているとき、床を引っかいて傷をつけてしまうことがあるので、傷つけて欲しくない場合は敷物を引くなどの対策をすると良いでしょう。

 
 

 うさぎは歯が一生伸びる動物です、なので色々なものを噛む、かじるって歯を削ることで歯の長さを調節します。 そのため家でウサギを飼う際は、電気コードなどをちゃんとしまうような対策が必要です。

 
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