まとめ
自分の意見を素早く、簡単に、発信することができる時代となりました。
逆に、他人の意見も気軽に覗き見ることができます。
みなさんはどのくらい責任を持ってインターネットで意見を発信していますか?
世界中に広がるインターネットでの発言は、独り言ではありません。
どんなに個人的な小さな意見だったとしても、それが原因で被害者にも加害者にもなってしまうのです。
この意見は世界中に胸を張って言えることか? 常に自問自答しながら、細心の注意を払って発言する必要があるでしょう。
また、大多数の意見は"見えない圧力"として、世間で暮らすとき、話し合いをするとき、私たちにのしかかります。
それはネット上でも同じことです。
見えない圧力に乗じた発言は時に刃物となり、見えない圧力に反した発言は攻撃の対象となってしまうのです。
今回は東京オリンピックのエンブレム問題を例にとって、サイバーカスケードのメカニズムをみてきました。
サイバーカスケードの一側面はつまり、偏った意見が自由に飛び交うことで、見えない圧力を生んでしまうことであると考えることはできないでしょうか。
ここまでで私たちが考えたのは、飛び交う意見が偏ったものにならない工夫です。中には規制ともとれる方法があったかもしれません。
しかしその小さな制限が、本当の自由につながることを期待します。