GIAHSの歴史


2. FAOは食糧危機を見据えて農業改革、すなわち品種改良や農業の大規模化を進め、農作物の生産性、収穫量の向上を図りました。

しかし、それに伴って、一部の地域では環境破壊や企業が介入したことによって、農業の機械化といった問題が生じました。
その反省を踏まえて、農業の原点を再確認する取り組みが始められました。

それこそが、世界重要農業遺産システム、GIAHSです。


GIAHSの認定基準

 GIAHSとは持続可能で、生物多様性の豊富な土地利用システム及び景観です。

 細かく見ていくと下記のようになります。


食料と生計の保障:その土地の農業によって、食料が十分に確保できて、また住民はその農業で生計を立てられるか

知識システム及び適応技術:土地や水資源の活用に関して地域の環境に順応し、また伝統的な技術や知識が利用されているか

生物多様性と生物多機能:希少種や固有種などの生物多様性や農作物における多様性が維持され、農業のシステムと生態系の関連があるか

文化・価値観と社会的組織:地域において伝統的・社会的な取組が行われ、これらを継承するために何らかの取り組みがされているか

優れた景観と土地・水管理の特徴:農業システムと周りの環境が一体となった美しい景観があり、この景観と生物多様性が保全されているか


GIAHS

        ---佐渡
        ---能登
        ---静岡
        ---阿蘇
        ---国東
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