・シオカラトンボ
名前の由来は、オスは老熟するにしたがって体全体が黒色となり、胸から腹の前方が灰白色の粉で覆われるようになってツートンカラーの色彩となります。この粉を塩に見立てたのでこの名前がつきました。主として平地から低い山地帯までの標高の低い場所に生息し、開けた場所を好みます。自然の池沼や流れの緩い小川のほか、水田や公園の池など人口の水域にも住むため、市街地でもよく見られます。幼虫で越冬し、羽化は春から初秋まで連続的に見られます。
・ミヤマアカネ
成虫は体長30〜41mmの中型の赤とんぼです。
成虫は7月中旬頃から羽化し、11月頃まで見られます。他のアカネ属の仲間は流れのない水域を好むのに対し、本種は小川や用水路などの水深が浅く緩やかな流水域を好む傾向があり、池や沼のそばでは本種を見かけることは少ないです。
・ベニトンボ
南方系の種で、台湾や中国、東南アジアなどに分布しています。日本では、鹿児島県で初めて発見されましたが、徐々に北上していき、九州地方や四国の各地でも発見されています。日本で、ベニトンボが北上している理由としては、地球温暖化が原因とされています。
湖や沼、湿地などで見られる中型のトンボで、体長は約4cmです。オスの成虫は赤紫色で、メスはオレンジ色です。