アズラエル

イスラム教の死の天使。全身の全てに人間と同じ数の目を持ち、それが開くたびに一人の人間が死ぬという。アラー神が最初の人間を作ったとき、その材料となる泥を彼が運んだ。

 

イクティニケ

インディアンのスー族に伝わる英雄。太陽神の息子であったが、父の機嫌を損ね天界を追われることとなる。地上に降りた彼は、インディアンの諸部族に戦い方を教えたという。

 

アイラーヴァタ

インドラの乗る 白い巨大な象。アイラーヴァナとも呼ばれ、大海から生まれたものという意味を持つ。伝承では太古の象は翼を持ち空を飛んだとされるが、呪いによってその翼を失う。

 

サラマンダー

火の精霊である火トカゲ。錬金術師のパラケルススによって、四大精霊の一つとされた。炎を食べ、体皮を再生させる。

 

ウンディーネ

美しい女性の姿をした水の精霊。人間の男性との恋愛譚も多い。一説には、心優しい女性が死後変身するという。

 

シルフ

いつまでも若く、美しい容姿の風の精霊。そよ風はシルフの声だといわれる。女性名詞でシルフィードとも呼ばれる。

 

ノーム

錬金術師のパラケルススによって定められた地の精霊。妖精であるドワーフやゴブリンもノームの一種だとされる。

 

トリグラフ

西スラブに伝わる、三つの顔を持つ軍神。黒い馬を聖獣とし、その背に跨る。西スラブの人々の信仰する神々には軍神が多く、トリグラフもその一柱であり、主神的立場でもある。

 

セドナ

イヌイット神話の海の女神。冥府の女王でもあり、人間を溺死させることに至高の喜びを感じている。

 

オベロン

シェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」に登場する、妖精の王。

 

ティターニア

シェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」に登場する妖精の女王。オベロンの妻。ローマ神話のダイアナ(月の女神)の通称が名の由来。

 

スプリガン

古代遺跡のある場所に出没し埋まっている財宝を守護する妖精。エルフに属するものの中で、最も醜いとされている。最近ではコミックのタイトルにも使われている。

 

ローラレイ

ライン河のほとりに棲む岩の妖精。ライン河に響きわたる、ローラレイの美しい歌声。この歌声に聞きほれ、魅入られた者は河に飲み込まれ溺れ死ぬとされる。

 

ダンタリアン

全ての生き物の思考が書かれた本を持つ地獄の公爵。

 

ルゲイエ

眠らない子供の眼に目薬のようにミルクを差し、眠らせる睡魔。

 

ドワーフ

北欧神話に登場する、神々の鍛冶屋。北欧ではドヴェルグと呼ばれる。数々の名剣、名槍を作り上げ、神々に献上した。ときにはオーディン神の妻フリックの髪やトールのハンマー(ミョルニル)なんかも作ったりした。

 

猩々

中国に棲む猿に似た怪物。人の言葉を理解し、未来を予知できた。叫び声は犬、または子供の泣き声に近い。酒好き。猩々の肉は珍味とされ、食べると足が速くなるという。宮崎監督の映画「もののけ姫」にも登場している。

-「世界空想動物記」による引用はこちら

 

ドゥン

ヒンドゥー教の地母神カーリーの化身であるドゥルガーが乗り物とした、聖なる虎、或いは獅子。鋭い爪と牙を武器に、悪魔と戦うドゥルガーを助けた。一説にはヴィシュヌの化身とされる。

 

火烏(かう)

古くから中国では太陽にカラスが棲むといわれ、そのカラスのことを火烏と呼んでいた。火烏には三本足があるとされ、太陽を運ぶ役目を担っていると考えられた。

 

イシュタム

マヤ文明の自殺の神。自殺した死者を楽園へと導く。

 

バグス

イギリス・ウェールズ地方の民間伝承にて、親の言うことを聞かない子供を食べるというゴブリンの一種。

 

ゴッギー

巨大な毛虫の姿をした、子供部屋の悪魔。果物を盗み食いするしつけの悪い子を食べてしまうという。

 

ピュートーン

ギリシャ神話の大地母神ガイアから生まれた、黒く巨大な蛇神。類希なる予言と神託の能力を持つ。

 

バロール

ケルト神話に登場する巨人族の首領。ひとにらみで人の命を奪う邪眼を持つ。巨人族とともにアイルランドの支配を企む。

 

デミウルゴス

キリスト教のグノーシス主義の中で唯一神を名乗る存在。

 

雲外鏡(うんがいきょう)

千年以上経った古い鏡の妖怪で、夜中にこの鏡に姿を映すと魂を吸い取られる。中国の妖怪だが、日本にも渡ってきている。

 

ペガサス

背中に羽の生えた馬。英雄の乗り物としてよく描かれる。よく似ているがユニコーンとは別物である。

-「世界空想動物記」による引用はこちら

 

ユニコーン

額に一本の角を持つ馬。ペガサスと違い、空を飛ぶことはできない。ユニコーンの角は万病に効く薬とされる。また、ユニコーンは清らかな乙女の前にしか姿を見せない。

 

獏(ばく)

中国の妖怪。人の見る夢を食べる。楽しい夢を見ている人には、悪い夢を吹きかけ、安眠を妨げる。同じような魔物に夢魔(インキュバス)がいる。

 

シームルグ

ペルシャの霊鳥。英雄ザルを山中で拾い、立派な青年に育て上げた。ペルシャでは鳥類の王と呼ばれ、敬われている。中国の鳳凰同様、不死永生の聖鳥とされ、シームルグの出現は名君や英雄の出現を意味するといわれる。

-「世界空想動物記」による引用はこちら

 

スピンクス

基本的にはスフィンクスと同義。人の顔に獅子の胴体、鷲の羽を持つとされる。「朝は四足、昼は二本の足、晩は三本足で歩くものは何か」という有名な謎を人々に問いかけ、答えられないものを殺して食っていた。しかしある時この謎に答えるものが現れたため、スピンクスは自らを恥じて死んだという。

-「世界空想動物記」による引用はこちら

 

ロビン・グッドフェロー

悪戯好きの妖精。「真夏の夜の夢」に出てくるパック(恐らく「ベルセルク」の妖精パックもここからきているのだと思うのだが)と同一視されることが多い。あのピーター・パンのモデルでもあるとされる。

-「世界空想動物記」による引用はこちら

 

屍魔

いわゆるキョンシーのこと。キョンシーといえばドラキュラの中国版のようなイメージがあるが、本来はどちらかというとゾンビやミイラの類であり、死者の死体が腐らずに残り、動き出したものとされる。この妖怪に息を吐きかけられると死んでしまう。

-「世界空想動物記」による引用はこちら

 

麒麟(きりん)

中国において仁愛を司るとされる瑞獣。鹿に似た姿をしていて、麒麟が現れると吉兆の印とされ、その王朝は末永く続くという。

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ドラゴン

ゲームでもお馴染みの火を吹く怪獣。一般に、西洋では鋭い爪と牙とを持ち人を食らうもの、悪魔の化身というようにとらえられる。その証拠に、西洋のドラゴンについている羽は蝙蝠のそれである。しかし、東洋の龍は神の使いと崇められることが多く、翼で空を飛ぶので無く天を駆けるとされる。

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ザッハーク

その昔暴虐の限りを尽くした王。その祟りか、両の肩から蛇の頭が生えてくるという奇病に犯される。悪魔に唆されてその蛇に人間の脳を食わせたりなどし、とうとうその姿も禍禍しいものになってしまった。最後には倒される。

-「世界空想動物記」による引用はこちら

 

吸血鬼

ドラキュラ、バンパイアなどとも言われる。人の生き血を吸うことでその体を動かしている、生きた屍。血を吸われた人は自分も吸血鬼になってしまうという。蝙蝠に化けたり煙状に体を変化させたりすることができ、どんな邸にも簡単に忍び込める。にんにくと十字架が苦手。太陽の光を浴びると灰になってしまう。また、吸血鬼を倒すには、心臓に銀の杭を打ち込むと良いとされる。

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