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(2)マウスピース

トロンボーンをはじめ金管楽器は、楽器を吹く前にウォーミングアップとして

マウスピースだけを使って音を出します。ということは、まずマウスピースだ

けで音が出るようになることからトロンボーンの練習は始まるんです♪金管

楽器は唇の震えで空気を振動させることによって音が出るので、その唇の

震え、つまり「バズィング」は、トロンボーンを演奏するときに大変重要なポ

イント!声帯のように歌って、唇で音を作っていきます。

 

それでは音を出してみましょう♪

まず、マウスピースを閉じた唇の下3分の1の位置にあてます。そして、息を

いっぱい吸い込む!(1)で説明した呼吸法を思い出てください!口を閉じ、唇

を震わすことを意識しながら勢いよく息を出す!どうです?音は出ましたか?

ドナ○ドダックの声みたいな音ですよねぇ(笑)しかし、喜んだ(?)のも束の

間、音が出たところで、ただそれだけではダメなんです…このマウスピースだ

けで、音を変えなくてはならないんですね。マウスピースだけで音が変えられ

るのは、木管楽器にはない金管楽器の特徴ですが。スライドを動かさなくても、

音が変えられるんですよトロンボーン!!!(笑)

 

じゃぁ、どうやって音を変えるのかというと。それは、息の速さなんです。たとえ

話なんですが、みなさん、ホースで水まきをしたことはありますよね?水を遠く

へ飛ばしたい時、ホースの口を細くしたりしませんでした?そうすると、水は勢

いよくホースから出るし、逆に緩めると水の勢いも緩くなりましたよねぇ。実はそ

れと同じなんですよ。これを自分の口にも応用する。そうすることによって、マウス

ピースだけでも音が変わるのです!

 

実際にやってみましょう♪

まずは低い音。「トォー」という声を出すような感じで、ゆっくり音を出します。次に普

通の音。さっきの低い音より口の中を狭くして「トゥー」と発音。最後に高い音。さら

に口の中を狭くして「ティー」と発音します。唇を横にキュっと閉めて息を出すことに

よって高い音は出ますし、反対に緩めることによって低い音はでるようになります。

ただし、どの場合もマウスピースを唇に強く押しつけないように!唇だけで音が出る

からです。適度に軽くあてるようにしましょう。このバズィングを使い、マウスピース

だけで音を上げ下げ出来るようになることでスライドのポジションを変えることなく

音は変えられるようになります!

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