※出典※
(○…HP ◇…書籍)
○神奈川の米軍基地
(http://www.pref.kanagawa.jp/
osirase/kiti/home1_1o/hp4o.htm)
○なくなれ!厚木基地のページ
(http://www.cityfujisawa.ne.jp/
~t.a.arai/takashi/atugikiti
/atsugikiti.htm)
昭和20年、米軍によって厚木基地が接収され、昭和24年に米海軍戦闘機隊にジェット機が配備されると、 たちまち騒音に住民の苦情が集まりはじめました。
昭和20年当時、航空機騒音の軽減を目的に、「厚木飛行場周辺の航空機の騒音軽減措置」
という取り決めが、日米合同委員会で合意されていました。
しかし、人口が密集した現在の厚木基地上空にあっては、充分に対応できるものはありません。
昭和57年2月から、夜間連続離着陸訓練(NLP)が、神奈川県の厚木基地でも行われるようになり、年間騒音測定回数(70db以上が連続5秒以上のもの)は3万回以上が常態化していた時期もありました。
爆音は平均しても100db(電車通過時の線路わきに匹敵するもの)前後あり、昼間は学校の授業が中断され、保育園では園児が昼寝もできず、怖がって保母さんにしがみついてくるというケースもあるそうです。
もちろん高齢者や病人などへの影響も深刻で、血圧があがったとか気分が悪く吐き気がするなどの苦情がよせられています。当然、NLPの間は、会話は中断を余儀なくされ、テレビも聞こえず、ましてや眠ることなど到底できません。苦情は毎年5000件を超えています。
住民訴訟として、これまで3回にわたり厚木基地騒音訴訟が起こされました。
その中で、飛行の差し止めと、損害賠償の請求が争われましたが、裁判所の判断では、騒音の違法性は認めたものの、飛行の差し止めについては、認めませんでした。
取り決めの中で、
「厚木基地の活動は午前6時〜午後10時までとする。」
「エンジンテストは午後6時〜翌朝6時までは行わない。」
などの規定はあるものの、その全てに
「軍の運用上やむを得ない場合はこの限りではない。」
というような例外規定があるために、「必要であれば、米軍は何時でも飛行できる」という状況にあります。
また、「日米地位協定」において、米軍機については、市街地上空を飛行する際、日本の法律である「航空法」の多くの規定、例えば「低空飛行の禁止」等の規定が適用除外になっています。
さらに軍用機はレーダー誘導ではなく、目視による飛行も多く、その場合には、管制の指示を受けないとされています。そのため、決められたルート以外を飛行するケースも確認されています。
NLPは、空母の出港が決まるとその直前に必ず計画され、米軍から国に対し訓練の通告があります。
その情報は地元自治体やマスコミにも公表され、新聞などで報道されますが、実施の1、2週間前という直前の通告であり、計画が決まってからの一方的な通告です。
米軍が訓練の計画を事前に公表するのは、このNLPに限定されており、それ以外の通常訓練などの計画は、いっさい明らかにされません。
NLPとは、夜間連続離着陸訓練のことです。
航空母艦(空母)の艦載機によって行われるこの訓練は、空母の出向直前に、空母への着艦のための「資格試験」のような位置付けでパイロットに義務付けられているものです。そのため、出港ごとに必ず行われます。滑走路が短いために、普通の着陸とは違い、熟練したパイロットでも極めて困難な着陸といわれています。
1964年
→大和市上草柳での墜落事故。エンジンの故障で大和市上草柳の館野鉄工所に墜落。3人死亡、2人負傷。
1977年
→横浜市緑区での墜落事故。エンジン故障による火災で、横浜市緑区(現在の青葉区)荏田の住宅地に墜落し、爆発・炎上。子ども2人とその母親が死亡。その他7人が負傷。
神奈川県での米軍機による事故は62件あります。
中でも、