日本人になじみやすい故事成語


※ここを読む前に、故事成語と日本のことわざの比較の第一ラウンド第二ラウンド結論を読んでいただきたいのう。

故事成語を調べていてわかったんじゃが、故事成語には、わかりやすい言葉とわかりにくい言葉があるようなんじゃ。「良薬りょうやく口に苦し」とか「百聞ひゃくぶん一見いっけんかず」は、「五十歩百歩ごじっぽひゃっぽ」や「臥薪嘗胆がしんしょうたん」などの故事成語よりわかりやすい気がするんじゃ。不思議じゃのう。

じゃからそれらの故事成語が出来た由来を調べてみて、わかったんじゃ。

「誰かの発言で出来た故事成語は日本人になじみやすい」

たとえば「良薬りょうやく口に苦し」は、張良ちょうりょうという人の発言の中にあった言葉じゃし、「百聞ひゃくぶん一見いっけんかず」も趙充国ちょうじゅうこくと言う人の発言の中にあった言葉じゃ。

一方、「五十歩百歩」は、五十歩逃げた兵士が百歩逃げた兵士を笑った話をみじかく圧縮して出来た言葉なんじゃ。じゃからもとの話を知らなくては、理解するのは難しいのじゃ。「臥薪嘗胆」も同じことじゃ。

逆に「良薬口に苦し」など人の発言で出来たものは、その発言で人を納得させるために使われたので、それだけでも理解ができるのじゃ!便利な故事成語もあるんじゃのう!

もし、これはわかりやすい故事成語だなぁと思ったら、その言葉ができた由来を調べたらどうじゃろう?ひょっとしたら、発言で出来た故事成語かもしれんからのう。


「考える」にもどるトップに戻る