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原発Web学習 - 知る


3.現在と未来 - 2.石棺

今現在、原子炉を覆っている石棺について知ろう。

石棺とは

チェルノブイリ石棺 西側より(2002年11月) (← 西側から見た石棺の様子。クリックで拡大。 )

事故を起こした4号炉は、爆発によって火災を起こしていた。

その炎を消すため、ヘリコプターを使って砂・鉛など約5000tを投下した。

そして大量のコンクリートで固められ、現在「石棺(せっかん)」と呼ばれている。

石棺の意味

石棺には原子炉を覆う応急処置的な意味がある。

同時に放射性物質の広がりを防ぐことにもつながった。

危険性

石棺建設時に流れ込んだコンクリート(2002年11月) (← 建設時に流れ込んだコンクリート。クリックで拡大。 )

最近、この石棺に問題が生じている。

作業用ロボットを使って約半年という短期間の間に建築したことや20年という歳月が経ってしまったことで、老朽化が進み、所々隙間が出来ていて中に水が入ったり、放射性物質が漏れている可能性があり危険だ。

「石棺」の中には未だ大量の燃料・放射性物質が残っていて、それらが外に出た場合、さらに住民たちに影響を与えかねない。