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原発Web学習 - 知る


3.現在と未来 - 4.未来

チェルノブイリはこれからどうなっていくのでしょうか。皆さんも考えてみてください。

世界は事故をどうとらえたか その1

1989年にチェルノブイリの調査委員会が設立され、1991年に報告会が開かれた。

その中で、放射能による健康への影響は認められないという結果が出された。

ベラルーシやウクライナは抗議をしたけれど取り合ってはもらえなかった。

世界は事故をどうとらえたか その2

2005年9月、IAEA(国際原子力機関)は、チェルノブイリ・フォーラムと呼ばれる国際会議を開いた。

会議でチェルノブイリ事故は世界で言われているより小さい事故だったという調査結果を出した。被曝による死者が最終的に4000人くらいになるだろうと予想したのだ。

しかし、汚染地域に住んでいる人たちや事故処理作業をした人たちを除いた調査の結果だったので予想よりも多くなるだろうといわれている。専門家たちの中にもこの発表に対して異議を唱えている人間がいるようだ。

未来

3号炉と4号炉の壁に作られた、事故時に生き埋めとなったホデムチュークのモニュメント(2002年11月) (← 3、4号炉の壁のモニュメント。クリックで拡大。)

今日、原子力発電はなくてはならないものになっている。実際、原子力発電所が建設されたことで私たちは豊かさを手に入れた。しかし、絶対に安全だという保証はない。事実としてチェルノブイリ原発事故が起きている。そしてその被害は現在も、これから何百年先も続いていく。人々はそれに耐えていかなければならない。早く笑顔で暮らせる日がくることを願っている。

日本でも東海村JCO臨界事故をはじめとして人命まで失われる事故が起きている。これ以上の犠牲を出してはいけない、人を傷つけ、何もかもを壊す前に。

だが私たち一人一人ができることには限度がある。原子力発電所をなくしていくことは難しい。ならば身近なコトから始めてみよう。原子力について関心を持っても良い、チェルノブイリ原発事故の被災者に寄付をするのも良い、この事故を忘れないということでも良い。何か1つで良いから自分ができる方法を見つけてほしい。この事故を過去のものとして終わらせないために。