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特徴的な社内制度のまとめ


 Sansan、Calbee、ザイマックス、オカムラの社内制度の具体例を見てきました。このページでは取材してわかったことや学んだことをまとめます。

 今まで見てきた社内制度の共通の特徴は、

  1.   たくさん制度を設けて人によって働き方を変えられる
  2.   テレワークを推奨して会社のオフィス以外でも働けるようにしている
  3.   「労働」だけでなくあらゆる面でも社員の意志を大切にしている

 これらの働き方改革で最も大事なのは社員の自由をよく考えていることです。
多様な働き方(具体例、Sansan)を会社側が提示することによってある一つの働き方に社員たちは縛られずにすみ、またそれぞれがやりやすい方法を選べる為作業効率がより良くなり、結果として企業全体の業績につながるのです。
ZXY Shareのようなオフィスを法人で借りたり、あるいは在宅勤務を推奨したりしてオフィスで働くのが億劫だという人がより効率的に働くことができます。
SansanのGeek Seekのように、仕事に必要なものは自由に取り寄せられる等の制度。テランチのように、社長などの目上の人と気軽に会える制度。何かあればすぐに話せたりして上下関係、そしてお金の問題まで自由になっているという会社もありました。

2,会社ごとの今の働き方改革への意見


 以上の四社に今の働き方改革への意見を求めてみましょう。


皆さんは今の働き方改革についてどうお考えですか。

 うわべだけの改革になりがちで、根本的な解決がされていないという状況が多いですね。
 根本的な解決というのは、働く人全員が自分の本質的な業務に向き合えることだと思っています。たとえば、誰でも出来るような作業をやるだけだと無駄にすることが多く、もったいないし、損失が出てしまいます。そこで、ITツール等を使えば、自分にしかできない業務に向き合えると思います。さらにそのようなものを効果的に活用すれば、仕事にメリハリがつき、結果的に成長につながると思います。

 私たちは働き方改革は人それぞれに合わせた働く環境・選択肢を作っていくものだと思います。
 そして、その選択肢を増やすことによってその人に最適な働く時間・場所が選べるようになります。すると、育児・介護などで働きたくても働けない人も働きやすくなり、さらにこう言ったサテライトオフィスを企業が活用していくことによって、働く時間・場所が自由になり、さらにその人がより働きやすくなるのではないかと考えています。
 また、残業をするのがダメなのではなく無駄な残業がダメなのであるため、時間を削るというよりかは無駄な労働時間を減らすことが大事だと思います。

 弊社では、働き方改革のねらいは、労働時間の削減ではなく、業務改善であると考えています。
 業務改善をする為に社内にて、会議方法の見直しと会議時間の短縮に力を入れています。「そもそもその会議は必要なのか?」から考え、適切な開催頻度や会議時間、参加者の確認と見直しを常に行っています。また、会議前に、本日の議題を参加者に共有することや、議論を進めるのに有効なスキル等をマニュアル化して、全社員へ配布して会議が円滑に進むようにしています。



 以上の三社の考えをまとめると、働き方改革において重要な事は、ただ長時間労働の削減を目指すだけではなく様々なアプローチをして、無駄を省いていくことではないのでしょうか。

 この度、我々の取材に丁寧に対応してくださった会社の方々に心より感謝申し上げます。

オカムラの主な社内制度
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