はじめに
ここでは、探究動機と具体的な探究方法について紹介します。
探究動機
日本政府は、2004年からビジット・ジャパン・キャンペーンを展開し、外国人旅行者の誘致に努めてきました。その結果外国人旅行者数は、2010年の約860万人から2017年には約2800万人と3倍以上に伸びており、2019年には過去最高となる3188万人を記録しました。訪日外国人消費額も前年度比6.5%増の4兆8135億円を記録するなど、経済効果は日本に欠かせないものとなりました。
※ビジット・ジャパン・キャンペーン・・・日本政府観光局主導のもと、アジアや欧米の14市場を対象に現地の人や旅行会社に向けて、訪日観光の魅力や日本でのインバウンド需要について伝える施策
日本政府観光局「年別 訪日外客数、出国日本人の推移(1964年-2019年)」より作成
政府目標では2020 年に4,000万人を受け入れるはずでしたが、新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、観光業界は大きな打撃を受けました。国連世界観光機関によれば、
「2019年のレベルに戻るまでに2年半から4年かかる」と言われています。
再び人々が自粛を余儀なくされる日々がやってくる可能性もある中で、観光業を守っていくためにはどうすれば良いのでしょうか。
そこで私たちが具体的に提案したいのは、「めまぐるしく変動する今日の社会情勢と、時代にマッチしたニーズに応えた今後の観光業の在り方」についてです。
このWebページをきっかけに、あなたもwithコロナの観光業について考えてみませんか?
探究方法
私たちは、1年生の5月に学年合宿で、長野県諏訪地方を訪れました。その際、お世話になった阪急交通社の原左奈恵様、諏訪湖温泉旅館協同組合事務局長の堀元彰様へ今回インタビューをお願いしました。観光業に携わる方の生の声を聞いたうえで文献調査等を実施し、課題解決方法を模索しました。