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参考にした文献

Y.Iの文献調査

LIMIA(4)』というサイトによると、
・切り花は、春と秋は1~10日、夏は4~5日、冬なら10~2週間程度持ちます。
・切り花は野生の花よりもデリケートなので、しっかり水を吸収できるように、しないとだめです。
・切り花の茎を切るときは、水中で切ることが大切です。理由は2つ。1つ目は、水中で切ることで、切り口からの空気の侵入を防ぎ、導管の水の移動をスムーズにするためです。導管に空気が入ると、気泡となって水の移動を妨げる可能性があります。2つ目は、切り口の乾燥を防ぐためです。切り口が乾燥すると、花が水を吸収する力が弱まってしまいます。
・植物の茎には、導管という組織があり、水を吸収する役割をやっています。切れ味の悪いハサミで茎を切ってしまうと、この導管が潰れて、水の吸収が上手くできません。
・花を長持ちさせるには、毎日水中で切り花の茎を切ることが大切です。水中に浸かっている茎は、時間がたつにつれ、傷んでいきます。毎日、水切りをして、花が水を吸収できるようにしましょう。

K.Aの論文調査

いくつか調査をしていくと、『兵庫県農業総合センターの実験(5)』が参考になりました。
この論文では、チオ硫酸銀という物質の濃度と処理時間がカーネーションの花持ちに及ぼす影響について試験していました。
この実験では、
1、チオ硫酸銀を花に与えることで花持ちが何もしていない時の2倍以上に延長されていました。
2、「一定量までは花持ちが延長されたが、一定量を超えると障害が現れた。」ということが書かれていました。この研究では与える物質の濃度についても実験されていたのでそこも実験することができると考えています。

T.Uの論文調査

私たちは、前年度の研究結果で作られた、「花の水薬」「フラワーポーション」を完成に近づけるために、『マイナビ農業(6)』などのサイトで調査をしました。
そこでわかったことをここでまとめようと思います。
まず、設置する環境についてのポイントをまとめます。
・最初に切れ味がいいはさみで茎を斜めにきる。
・花瓶に入れる液体は花の数センチ下までで抑える。
・エアコンなどの風が直接当たらないようにする。
このことに注意して、美しく花を飾りましょう。
次は花の手入れについてのまとめです。
・花瓶の中に花や葉が入っていたら、取り除きましょう。
・花瓶の中の液体はできるだけこまめにとりかえましょう。
・茎のもっとも下の部分が変色したら、切れ味がいいはさみで切り取りましょう。
このようなポイントを実行することで、花がより延命するようになるので、可能な人は実行してみてください。 前年度では、フラワーポーションに使用する糖分について実験したので、今年は殺菌について調べていこうと考えました。

H.Iの論文調査

いくつか調査をしていくと、『岐阜県立恵那高校の進藤ら(7)の実験』が参考になりました。 その実験では、①花の茎の切り口、②花を入れる溶液、③溶液の濃度、④周辺の温度 に着眼していました。 ①の内容に関して、次のような8種類の切り口で実験を行っていました。その8種類とは、 平行、逆M、とんがり(弱)、とんがり(強)、斜め切り(弱)、斜め切り(強)、皮むきでした。 結果、「切り口の表面積や形によって、吸収率や様子に大きな差が出ることはなかった。」と述べています。 ②の内容に関して、次のような7種類の溶液で実験を行っていました。その7種類とは、 水道水、米のとぎ汁、砂糖水、食塩水、洗剤水、緑茶、液体肥料でした。 結果、「最も花の状態が良かったのは、砂糖水だった。と述べています。 ③の内容に関して、次のような6種類の砂糖水の濃度で実験を行っていた。その6種類の濃度とは、 1%、3%、5%、10%、15%、30%でした。 結果、「花の状態は15%濃度が最も良かった。」と述べています。 ④の内容に関して、次のような4種類の温度で実験を行っていました。その4種類とは、 5℃、10℃、20℃、常温でした。 結果、「温度が低いほうが花は状態良く保たれるということが分かった。」と述べています。 この研究では砂糖水が最もよいということになっており、我々の研究では砂糖水の中でも、グラニュー糖がよいという結論を導き出しました。ただ、この研究では濃度についても触れられており、これらについても研究の余地があると考えています。

M.Kの文献調査

花は切り取られた瞬間から根からの栄養の補給が出来なくなります。 それは私達で言う食事が出来なくなる事と同じことになり、花は少しずつ元気が無くなってしまいます。 夏の時期には、花瓶の中の水の温度が上がってぬるくなります。その為、バクテリアが繁殖しやすくなります。 更に、光合成による糖の補給も室内の光では不十分となります。 他にも、切り花の寿命はカビ、細菌などの繁殖による通導組織の「詰まり」などが大きく影響しています。 『その他に他の花に関しても引用(1)によると、 例えば、土が付着しやすいガーベラは茎が腐敗しやすく、茎がバクテリアに汚染されています。 アルストロメリアなどの単子葉の球根切り花類やキクでは葉の黄化が起こる場合があります。 カーネーションやスイートピーなどは老化ホルモン(エチレンガスによる老化現象)が大量に発生します。(8)』 だから、ほとんどの延命剤製品には抗菌剤が加えられています。糖分を組み合わせたり、その他の成分を加えたりして特徴ある製品が多数あります。 この対処法として切り花や切り取った葉に3~5%程のブドウ糖やショ糖を与えられ延命効果が期待されてきました。 『また、花の切り口にお酢やアルコールを30秒から1分つけてその後すぐに水につけたり、 バクテリアの繁殖を抑えるために塩素系の漂白剤を1ℓの水に5〜6滴入れたり、 漂白剤と一緒に砂糖を1ℓの水に5〜10グラム入れる方法もあります。(9)』 他にも界面活性剤の水揚げ効果の延命方法などがあります。 そもそも花というのは開花にとても大きなエネルギーを使います。 特に、キンギョソウのような花が次から次と咲く花に効果が見られます。 従って花を咲かせるにはこの糖分の補給は非常に有効とされます。

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