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データが示すコロナフレイルの現状


外出の機会が週に一回以下  (グラフ1) 
60代 5月…8.4% → 11月…17.2%

70代 5月…9.3% → 11月…22.1%

80代 5月…17.7% → 11月…28.4%

90代 5月…37.5% → 11月…47.5%

 60代から90代のどの年代でも、
いずれも10%程度、外出を自粛する傾向が高まっていることがわかりました

 「物忘れ」も増加しています。


物忘れが気になるようになった  (グラフ2) 
  60代以上の人に聞いた「同じ事を何度も聞いたり、物忘れが気になったりするようになった」人の割合です。

5月…12.6% → 11月…27.1%

 物忘れがひどくなった人は
2倍以上に増えていました
 

総運動時間の変化  (グラフ3)
 自粛前は週に235分だったのに対して、自粛中は週に120分と115分も減っていました


昨年と比べて外出の回数が減った人  (グラフ4) 
 自粛前は20.2%だったのに対して、自粛中は71.4%と51.2%増えていました
 

体調などで感じた変化は?  (グラフ5)
 体調に変化を感じている人はたくさんいることがわかりました
 

データの調査方法や時期、数について
グラフ1とグラフ2・・・3月23日に筑波大学大学院の研究グループが公表した調査結果を参考にしグラフを作成しました。研究グループはコロナ禍での高齢者の健康状態を探るため、去年5月、新潟県見附市で約600人を対象にアンケート調査を行い、感染が再拡大しつつあった半年後の去年11月に全国の6つの自治体で同様の調査を実施した。サンプル数は違いますが傾向を比較したそうです。

グラフ3とグラフ4・・・
東京保健生協のコロナ禍における運動・生活習慣の調査結果を参考にしグラフを 作成しました。東京保健生協は地域在住高齢組合員213名を対象にコロナ禍における運動・生活習慣の調査を行ったそうです。

グラフ5・・・・・・・・・・朝日新聞Reライフ読者会議のデータ(コロナ禍の健康アンケート)を参考にしグラフを作成しました。このアンケートは2020年12月~21年1月に実施され255人が回答したそうです。

 
 
新型コロナウイルス感染症流行前と第二次緊急事態宣言後(2020年7月以降)の変化

東京大学高齢社会総合研究機構の調査データより(中日新聞より)
なぜ健康状態が変化したのか?

・家からあまり出なくなり、体重が増えた。
・人と話さないので、動きがにぶい。
・外出が減り、筋力が落ちた。
・内臓の機能も低下してきたのか食も細くなった。
・疲れやすく、歩くと足が弱ったと感じる。


 
なぜ気持ちや物忘れが変化したのか?

・感染が怖くて出かけられずに鬱々とする
・掃除、ごはんの準備などが億劫。
・ストレスがたまり、眠れない。
・以前より元気がない。
・言われたことを忘れる、物忘れが多くなった。
・前向きなほうだったけど心配性になった。

  




データの調査方法や時期、数について
健康状態の変化と気持ちや物忘れに変化のグラフは…東京大学高齢社会総合研究機構の調査データを参 考にしグラフを作成しました。調査方法は神奈川県平塚市フレイルチェックの参加者134人と平塚市集いの場など計500人(65~98歳、男性31%、女性69%)に電話による聞き取りなどだそうです。

歩く速度が低下のグラフと筋肉量が減ったのグラフは…東京大学高齢社会総合研究機構の調査データを参考にしグラフを作成しました。調査方法は神奈川県平塚市フレイルチェックの参加者134人コロナ前のフレイルチェックデータとコロナ禍(2020年7~8月)での電話聞き取り調査の結果と比較したそうです。筋肉量は「指輪っかテスト」、歩行速度は「イレブンチェック」から評価したそうです。

指輪っかテストとは?

計測器を使わずに、自分の指を使う簡易型のチェックです。


 ↑東京大学高齢社会総合研究機構・未来ビジョン研究センター 飯島勝矢教授 作図
イレブンチェックとは? 

フレイルの兆候があるかどうかを調べるために11の項目に答えます。

↑東京大学高齢社会総合研究機構・未来ビジョン研究センター 飯島勝矢教授 作図
 
 まとめ

・新型コロナウイルス感染症の拡大前後で、日本の高齢者の1週間あたりの身体活動時間は約60分(約3割)も 減少しています

・自粛の中でも意識的に運動を行っている高齢者は半数しかいません。

・行っている運動も、ウォーキングや自宅内での軽い運動がほとんどで、いずれも一人で行っています
このまま運動せずに身体活動量が減少したままの生活が続くと、新型コロナウイルス感染症が収束した後に、要介護者が急増するといった事態が危惧されています

・この1年間のデータを全国の自治体から集めたところ、高齢者の自粛生活長期化による生活不活発を基盤とする、心身機能の著明な低下、いわゆる「コロナフレイル」ともいえる状態に陥っている科学的根拠が分かってきました。

・最初の半年間だけでも、
40%強の高齢者に外出頻度の著明な低下(なかでも14%の方が週一回程度)を認め、さらに食の乱れ人とのつながり地域交流の低下も見られています。

・全身の筋肉量減少も前後比較で確認でき、特に
体幹部の減少が顕著ですさらに、握力の低下ふくらはぎ周囲長の減少滑舌の低下なども認められます。