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フレイルって何?



フレイルとは

 「フレイル」とは、健康な状態と要介護状態との中間で、身体的機能や認知的機能の低下がみられる状態です。「虚弱」という意味の「frailty」が語源です。
 フレイルは、身体的要素心理的要素社会的要素で構成され、予防するにはこの3つの側面から総合的に対応します。

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 フレイルになり始めると、体重の減少疲れやすい活動量の低下握力低下歩行速度が遅くなる、などの兆候が見られます。
 フレイルは動かないことで進行し、入院する可能性や死亡率が上昇します。しかし、適切な予防や治療を早い段階で行えば、生活機能の低下を遅らせることができます。

 フレイルにはいくつかの段階があり、前フレイル期オーラル・フレイル期サルコ・ロコモ期フレイル期と進行していきます。悪化させないためには、前フレイル期~オーラル・フレイル期の対応が重要になります。

前フレイル期 ・生活範囲が狭くなる
・精神面が不安定になる→口腔機能の管理に対する自己関心が低下する→歯周病や残存歯の数が低下する
オーラル・フレイル期 ・食習慣の悪化
・口腔機能が少し低下する
 (滑舌が悪くなる、食べこぼし、むせる、噛めない食品が増える、など)
サルコ・ロコモ期 ・口腔機能の低下が現れる
・加齢性筋肉減少症
 
(加齢によって筋肉量が減少し、全身の筋力や身体機能の低下が起こること)
・運動器症候群
 (体を動かすのに必要な運動器に障害が起こったことで、「立つ」「歩く」といった動作が困難になった状態)
・低栄養状態
フレイル期  ・要介護状態
・運動、栄養障害になる
 

 口腔機能や日常生活をするための機能、全身の生活の質は徐々に低下していきます。
 
原因

 フレイルの原因は活動量の低下です。
 老化によって筋力量が減少したり、人とのつながりが薄くなることがあります。それにより、外出機会や会話の機会が減少し、身体機能や認知機能が低下することがあります。
 ほかにも、がんや高血圧、脳卒中などの病気も原因となります。喫煙やうつ、孤立なども老化や病気に影響し、フレイルとなる要因です。

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 筋力が低下し、活動量が減少することで食事の量も減り、低栄養になり、筋力量が低下する。この悪循環をフレイル・サイクルといいます。