地震はなぜ起こるのか
はじめになぜ地震が起こるのか知っていますか。 地表は10数枚の「プレート」という厚さ数10km(キロメートル)の岩盤で覆われていて、それが マントルという層に浮いています。また、これらのプレートは1年に数cm(センチメートル)の速さで動いています。 日本付近では海と陸の4枚のプレートが接していて、太平洋側にある年間数10cm(センチメートル)の速さで移動する海洋プレートが、大陸プレートの下に沈み込み、そのひずみに耐えられなくなり地震が発生します。 |
地震が起こる地域
地震は世界中どこでも発生するわけではありません。地震は造山帯と呼ばれる地域でよく起こります。 日本は環太平洋造山帯という地域に位置し、なおかつプレートが4つもあるので、地震が起こりやすいのです。
補足
造山帯は環太平洋造山帯以外にもアルプス・ヒマラヤ造山帯があります。
この造山帯はヨーロッパ州から南アジアにかけて位置しています。最近ではトルコ・シリア巨大地震M(マグニチュード)7.8がありました。
南海トラフ巨大地震について
日本列島があるユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが南側から年間数cm(センチメートル)ずつ下方向に沈み込んでおり、ひずみが限界に達して跳ね上がった時に南海トラフ巨大地震が発生します。
政府の地震調査委員会が2020年1月24日時点でM(マグニチュード)8~9クラスの地震が30年以内に発生する確率は70~80%であるとされています。
しかし、2022年1月13日には40年以内の巨大地震発生率は90%に引き上げられました。
関東から九州で最大30の都道府県が被害に襲われ、死者数が約320,000人、2,380,000棟あまりの建物が崩壊、焼失すると推定されています。
また、地震発生から1週間の間で避難所や親戚の家などに住まざるを得なくなる人は最大で9,500,000人と推計されています。
さらに、インフラの被害による食料の不足は96,000,000食にものぼるとされています。
南海トラフで考えられる被害は?
南海トラフ被害想定の死者数は320,000人超
国は、南海トラフが起こると、震度7の大きな揺れや10メートルを超える大津波が沿岸を襲うと言います。
最悪の場合、死者数は320,000人を超え、経済被害は220,000,000,000,000円(220兆円)にのぼるとされています。
南海トラフによる被害
中国地方
中国地方では震度5強~震度6強までの被害が想定され、岡山県・広島県・山口県合計で死者数は2300人、負傷者は25,500人にも及びます。 |
九州地方
九州地方では震度5弱~震度7までの被害が想定され、合計被害棟は57,550棟でほとんどの建物が焼失、津波、揺れなどによって崩壊します。 |
四国地方
四国地方では震度6強~震度7の被害が想定され、四国地方の合計被害棟は214,300棟に及びます。 |