自然災害と共に生きる

火山はどのようにしてつくられるのか

火山は地下から上がってきたマグマ地表に出ると噴火が起こり、溶岩が流れたり火山灰などが積もったりして火山ができます。火山は噴火によって形成と破壊をくりかえしています。

海溝火山の発生

1.海溝火山の発生

海溝火山とは日本のように大陸プレートの下に海洋プレートが沈み込む海溝沿いに分布する火山のことです。
海洋プレートの沈み込みが噴火に大きく関係しています。

2.マグマの発生

海洋プレートが沈み込むときに一緒に巻き込まれた水により、上部マントルの一部がとけて、上昇してマグマが発生します。

3.マグマ溜まり

マグマが上昇していき浮力を失うとある深さで止まり、マグマが集まるところがあります。ここをマグマだまりといいます。

©出典:くるナビ「火山大国・日本」

4.噴火

マグマだまりにあるマグマがさらに上昇していくと周りの岩盤が圧力に耐えられなくなって壊れ、地表から急激に溶岩や火山灰などが噴出されます。

火山による主な被害

1.噴石

噴火によって風の影響を受けずに弾道を描いて飛ぶもののうち、直径が20~30cm(センチメートル)以上のものを大きな噴石と呼びます。
火口から吹き飛ばされる岩石などは、建物の屋根を打ち破るほどの破壊力を持っています。

2.火砕流

高温の火山灰や溶岩が火山ガスと一緒に斜面を高速で流れ下る現象です。
火砕流の温度は数100度に達し、流れる速さも100km(キロメートル)以上にもなる場合もあります。

3.溶岩流

溶けた岩石が地表を流れる現象です。建物、道路、農耕地、森林、集落を焼失させ、完全に不毛の地となります。

©出典:気象庁「火山」

火山の種類

楯状火山たてじょうかざん
・傾斜がゆるいため、面積が広い。
・マグマの粘り気が弱く、溶岩は黒っぽい色をしている。
・代表的な火山はマウナロア。
鐘状火山しょうじょうかざん
・傾斜が急になっていて、粘り気は強い。
・溶岩は白っぽい色をしていて爆発的な噴火をしている。
・代表的な火山は昭和新山、雲仙普賢岳。
成層火山せいそうかざん
・同じような場所から何度も噴火し円錐形に形成される。
・粘りけは楯状火山と鐘状火山の中間で溶岩は灰色である。
・代表的な火山は富士山、浅間山。
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