検定
そういえば男さんも相関分析したの?
いや、自分は仮説検定をしたよ。
え、また知らない分析が出てきた...じゃあ先生、仮説検定について教えてください!
分かった。では最初に検定の概念や用語を説明しよう。
検定とは?
検定とはある母集団について自分で立てた仮説が正しいかどうか標本を用いて判定することであり、生活の中では医学での研究やマーケティング、また教育にも使われる。
では、検定のステップを説明しよう。
検定のステップ
1:仮説を設定する
仮説を設定するとき、主張したい仮説を否定した仮説(帰無仮説)と、何らかの影響や効果があると主張して帰無仮説と対立する仮説(対立仮説)の二つの仮説を設定する。
2:検定を選ぶ
検定には多くの種類があり、その中からデータに見合った検定をする。
3:有意水準を決める
有意水準とは帰無仮説を棄却する(帰無仮説は誤っていると判断する)ための基準のことであり、有意水準は5%か1%で指定される。一般的には有意水準5%が使用されるが、医療関係は慎重な判断が必要なため有意水準1%が使われる場合もある。また、大小の一方だけを測定する片側検定と両方を検証する両側検定がある。
4:結果の評価
結果を求めたとき有意水準を基準に帰無仮説が棄却されるかされないか、対立仮説が正しいか正しいとはいえないか判断する。
データに見合った検定ってありますけど、どんな検定があるのですか?
では一部を軽く紹介していくぞ。
t検定
t検定はt分布を使った仮説検定であり、母集団が正規分布に従っている状態で母分散が分からないときに使用される。このとき、t分布を使用することによって標本平均の出現確率を求めることができる。
カイ二乗検定
クロス集計表で表されている連続していないデータについて検定をすることである。カイ二乗検定では主に2つの目的で使用され、1つはデータの分布を描いたときに理論的な分布と実際の分布が同じかどうかを検定する「適合度検定」と、2つの変数を集計したときに数値の差に関連があるかどうかを検定する「独立性の検定」で使用される。
- ①母集団について自分で立てた仮説が正しいかどうか標本を用いて判定することを検定という。
- ②検定では帰無仮説や対立仮説、有意水準などを決めて分析する。
- ②検定にはt検定やカイ二乗検定などがある。