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みんなのコード

男性

特定非営利活動法人みんなのコードの代表理事 利根川裕太様に質問させていただきました。

みんなのコードについて

みんなのコードでは"誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする"という目標を掲げて、テクノロジーにおける家庭間格差や地域間格差、学校間格差の課題を改善している。例えば、情報教育の学校教育支援をしたり、「コンピュータクラブハウス」や「ミミミラボ」などの"子どもの居場所"の展開、また多くの企業との連携をして多くの活動を行っている。

みんなのコード様のページ:特定非営利活動法人みんなのコード

みんなのコード

提供:特定非営利活動法人みんなのコード様

質問

なぜみんなのコードを起業しようと考えたのですか。
以下に少し記事を書いたのですが、 アメリカ発のHour of Codeをやってみたら面白かったので副業的に始めてみたところ、思いがけず大きなムーブメントになったという感じです。
みんなのコードをはじめた話 - 特定非営利活動法人みんなのコード
みんなのコードでは主に情報教育を子どもや教育機関向けに支援を行っていますが、どのようなことが難しいと感じましたか。
子どもたちはとても素直にテクノロジーのことを学んでくれるのですが、みんなのコードと子どもたちの中間にいる、先生や教育委員会等の大人がいつも難しいと感じます。新しいことを前向きに・積極的に取り組んでくれる先生は少なくでもその理由は先生個人の問題と言うよりも構造的な多忙さだったり、構造的な問題が多くあります。
学習者が楽しく学べるためにみんなのコードが行っている工夫は何ですか。また、学習者のモチベーションを維持するための取り組みはありますか。
2への回答と通じるのですが、ボトルネックが先生になりがちなので、学習者が楽しく学べる以前の、先生が「これなら教室で扱えそう」と思ってもらうところに大きな労力を割いているのが実情です。その上で、少しでも創造的な活動ができるようにとのことで例えばプログル正多角形コースだと、小学校の算数の指導要領的には正多角形がかければいいのですが、最後に自由に絵がかけるコースをおいたりしています。
みんなのコードは活動の一部として「コンピュータクラブハウス」や「ミミミラボ」などの施設を展開していますが、どのようなことを行っていますか。
テキストよりもこちらの動画やインスタがわかりやすいかと思います。
コンピュータクラブハウス加賀 - 子どもたちの世界への扉を開きたい|Salesforce:youtube
mimimilab.jp:Instagram
tekutechsusaki:Instagram
コンピュータクラブハウス加賀:Instagram
親がシングルマザーで夜の仕事をしているため、子どもも夜中まで起きていて、昼間で起きず学校に行けていない中学生がふとしたきっかけからうちの施設に来るようになり、最初はそこにいるだけだったのがだんだん音楽系の活動をはじめ、最近だとそこの利用者とバンドを組んだり高校への進学意欲もゼロだったものが少し湧いてきたりと大変な状況に居る子どもの人生を創造的な活動によって変化するきっかけをあたえていたりもします。自分で文字で書いても伝わらないなと思ったので機会があれば是非施設に遊びに来てください!
施設を運営していて、当初の理想と子どもたちの実際の活動にギャップがあると聞きましたが、どのような部分に感じますか。また、そのギャップに対しての取り組みはありますか。
どういった文脈が「ギャップが有る」といったか記憶が定かでないのですが、当初は「もっとプログラミングやりたい子」向けにこういうのが必要かと思って加賀を開館したのですが、その他の↑のような活動へのニーズが強かったという文脈かもしれません。
今後、施設の拡大予定はありますか。また、他に展開したい地域はありますか。
みんなのコードが直接運営するのではなく、同様の志を持つ(がノウハウとかが足りない)団体を支援する形で6箇所が立ち上がろうとしています。
休眠預金活用事業|2022年度通常枠 「創造性」の格差を埋める
「すべての10代がどこに住んでいても、どんな状況でもデジタル技術を活用した創造的な活動を楽しめる地域をつくる」という事業のミッションを掲げており、最終的には全国どこでもと思っていますが、その過程については色々悩みながらというところです・・
現代の情報教育では教科書のみを使った座学を行う学校も一定数存在していますが、それは良いと考えますか。また、良くないと考えた場合、どのような工夫が必要だと考えますか。
プールを使わずに水泳を習うようなものでおかしいですよね。事情は様々で一つの工夫で解決するものではないと考えますが、みんなのコードとしては、根本的には学習するべき内容に対して、時間が足りないのが一つの大きな要因かと考えて様々な実証や政策提言活動をしています。
情報教科にはコンピュータ、プログラミング、ネットワーク、データ活用といった4つの分野がありますが、他に必要な分野はありますか。また、ある場合はどのような分野か教えてほしいです。
宮城教育大学附属小学校との共同研究では、7分類と考えていました。
2022年度「コンピュータサイエンス教育」の カリキュラム開発に向けての実証研究 - Speaker Deck
ただ、その分類をまたがって情報教育においてどのような
1. 知識及び技能
2. 思考力、判断力、表現力等
3. 学びに向かう力・人間性等
が必要かという点も整理しようとしています。
今後みんなのコードが取り組みたいことは何ですか。
これまで質問いただいた点は引き続き進めていきたいと考えていますし、質問に出ていない点でいうと、この領域のジェンダーギャップの解消についても大事な取り組み事項と考えています!
女性

みんなのコード様が行っている工夫や情報・テクノロジー教育についてのご意見はとても感心しました。お忙しい中ご回答ありがとうございました!

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