レジ袋撲滅計画進行中

エコバッグ

 日本ではなんと年間2万〜6万トンもの海洋プラスチックゴミが、陸上から海洋へと流出しています。
 海洋プラスチックゴミには、ポイ捨てされたり風で飛ばされたりしたレジ袋も大量に含まれます。
 レジ袋を削減しエコバッグを使うことは、SDGsの17の目標のうち次の3つに当てはまります。

•12:つくる責任 つかう責任
•13:気候変動に具体的な対策を
•14:海の豊かさを守ろう

 SDGsの参考資料
 エコバッグがあると、レジ袋の何枚分になるのか
 •経済産業省が2007年に作成した資料によると、そのころの日本では、年間約305億枚のレジ袋が使われていました。1人あたりにして、約300枚。
 ということは、1人が1年間エコバッグを使い続ければ、レジ袋300枚分が削減できるということです。
 •レジ袋300枚は、約3kg。1年間で3kgのプラスチックが削減できるという試算が成り立ちます。
 *2007年に経済産業省が発行した資料なので、現在は数値が違う場合があります。

エコバッグのメリット

•SDGsに貢献できる
•レジ袋代を節約できる
•レジ袋より丈夫で持ちやすく、重い荷物も運べる
•レジ袋より大容量で、たくさんの荷物が入る
•普段使いのバッグとして使えるものもある
•デザインによっては、ファッション感覚で楽しめる

エコバッグのデメリット

•買い物の度に持っていかなければならない
•エコバッグがかさばり荷物が増える
•エコバッグを持ちすぎると、節約にも環境保全にも逆効果になる
•使っているうちに汚れるため、洗濯が必要になる

 ただし、デメリットはあるものの、エコバッグを持ち歩くことが習慣になれば、解決できるものもあります。
 仕事中やお出かけ用バッグに、エコバッグの定位置を決めておいておくと、
 エコバッグを忘れることもありません。車移動が多い人は、車の中に常備しておくこともいいでしょう。

レジ袋は長く使えばエコバッグより環境がいい⁉

 実はエコバッグよりレジ袋のほうが環境がいいということがわかりました。

•レジ袋(ポリ袋)の原料であるポリエチレンは、石油を精製する際にでるものであり、資源の無駄ではない
プラスチック製のエコバッグを一つ作るのにCO2がレジ袋52枚分に相当し、長く使えば使うほど52枚分のCO2以上に環境に良くなります
•レジ袋(ポリ袋)は薄いため、資源使用量が少量となること
•レジ袋(ポリ袋)の原料であるポリエチレンを燃やすと、二酸化炭素と水、熱が発生するが、ダイオキシンなどの有害物質は発生しない
•レジ袋(ポリ袋)は、使用した後に、ごみ袋として再利用でき、リユース率が高いものである
•ごみの中でレジ袋(ポリ袋)が占めている割合は、ごみ全体の1%未満である
このようなことからレジ袋も見かけほど高くないということがわかりました。

 以上で、レジ袋からエコバッグに変えることで、最初はなれなくて戸惑う人もいるかもしれませんが、慣れれば、エコバッグは便利なものとして変わっていくと思います。