洋服から自動車、建設資材まで、私たちの生活のあらゆる場面で利用されているといっても過言ではないプラスチック。 |
レジ袋の有料化はプラスチックごみが、様々な環境問題を起こす原因のため、問題解決の方法として制定されました。
では、プラスチックごみがによって引き起こされる環境問題は何があるのか紹介していきます。
プラスチックは軽量で耐久性も高く、安価で大量生産ができることから世界各国で日常的に利用されています。しかし、処理はしっかりとされているのでしょうか?
プラスチックの生産量と排気量は共に年々増加しており、1950年以降のプラスチック生産量は83億トンを超えていますが、廃棄量はそのうちの63億トンとなっています。
現代では焼却処分やリサイクルなどの処理を行っていますが、以前は埋め立てや海に投棄され、今までの廃棄されたプラスチックのうち約8割がそのような処理をされています。
また、リサイクルも2017年まででは9%ほどしか行われておらず、このペースだと2050年までの120億トンを超えるプラスチックが埋め立て、自然放棄されます。
プラスチックは便利ですが、それに伴い排気量も多く、適切な処理が行われないので環境への影響を与えることになります。
プラスチックが及ぼす環境問題は多くありますが、その中から化石資源の大量消費、海洋汚染と生態系への影響を紹介していきます。
プラスチックは原油を精製してできるナフサという物質を熱分解して得るエチレンやプロピレンなどを材料として作られます。
プラスチックは様々な物に使われているためその分多くの原油を使うこととなり、化石資源の大量消費となります。
化石資源は限りがあり、このまま使い続けることになるといつかは枯渇してしまうのではないかと言われているため化石燃料の代わりの資源や開発が急がれています。
プラスチックごみは軽くて丈夫のため分解されず自然界に存在します。
自然投棄されたプラスチックごみは風に飛ばされたり、川に流され海にたどり着き、漂うものや海底に沈む、海岸に流れ着くことで海洋汚染を起こします。
このごみは蓄積することで生物の住処や繁殖場所を奪ったり、生物が餌と間違い食べることで命を奪うこともあります。
海洋汚染はプラスチックごみによる環境問題の中で特に深刻で悪化を防ぐための取り組みが行われています。