専門家の話

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小木曽さんのプロフィール

小木曽さんへインタビュー

分かったこと

小木曽さんのプロフィール

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1973年生まれ、埼玉県出身。1997年青山学院大学経済学部卒。複数のITベンチャー勤務を経て現職。講演、メディア出演、執筆などを通じて、企業ネット炎上の「火消し」から、情報リテラシー、ネットで絶対に失敗しない方法、フェイクニュースへの対策まで幅広く情報発信。全国の企業、官公庁などに向け2000回以上、40万人以上に向けて講演実績あり。近年は官公庁の有識者会議にも参加している。著書は「炎上しても大丈夫! 今日から使える企業のSNS危機管理マニュアル」「11歳からの正しく怖がるインターネット」(晶文社)、「ネットで勝つ情報リテラシー」(筑摩書房)ほか多数。

そんなSNS専門家の小木曽さんにインタビューをしました。

小木曽さんへインタビュー

小木曽さんは誹謗中傷する人が少なからずいる理由は何だと思いますか?

理由は2つあります。 そもそも人間は、解釈も理解力も人それぞれ違いがあり、同じ情報に接しても、同じように理解されないケースがあります。 自分は「ちゃんとした情報」を発信したつもりでも、それが幅広い層に拡散すれば、必ずそういった人たち、ビックリするような解釈をする人達にも届きます。 その結果、ノイズと呼べるようなずれた反発、的外れな批判が起きる。これが1つ目の理由です。

誹謗中傷を繰り返す人たちをヒアリングした結果、その多くに共通していたのは「ヒマな人」という点でした。ですがこれは、ヒマな人が誹謗中傷に走るという意味ではありません。誹謗中傷を繰り返す人たちにはもう1つ共通点があり、彼らの多くが「自分はもっと社会から評価されるべき」という不満を抱えていたのです。ただ残念ながら、彼らのほとんどはそのような評価を得るほどの人物ではなく、つまり、その解消できない不満を、他者を誹謗中傷することで「俺はやれる人材だ」と世の中に知らしめたい、そういった動機から誹謗中傷が行われていました。そんな人物が周囲から頼られるはずもなく、つまり忙しくないので、結果的に誹謗中傷する人の多くがヒマ人だった、という結果に結びついたのです。

分かったこと

誹謗中傷の理由は単にその投稿に対してだけではなく、日常生活でのストレスのはけ口として書かれるからだとわかりました。

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