知的財産ってなに?
みなさんは知的財産権とは何か知っていますか?まず最初に、新しいものを生み出す時に必要となってくる知的財産権について、どの様な権利があるのか学んでいきましょう。
私たちの身の回りには、知的財産があふれています。リュック、文房具、スマホなど、挙げればきりがないほど多くのものに知的財産が深く関わっています。そんな知的財産権はどの様なものなのでしょうか?
知的財産権とは幅広い知的創造活動(新しいものを生み出す活動)の成果について、一定期間独占をする権利です。多くの時間とお金をかけて開発した商品を、他人が勝手に売り出したら、産業が成り立ちませんよね。知的財産権とは、そのような新しいものを生み出した人に権利を与えるものなのです。
知的財産権に含まれる分野は多岐にわたり、いろいろな法律で保護されており権利の名前も沢山あります。知的財産権の分け方はいろいろありますが、下に知的財産権を産業財産権とそれ以外の権利(一部)の2つに分けて図に示します。
まずは、産業財産権について解説していきます。産業財産権とは、知的財産権の中でも、特にモノ(商品)を作ることに関わる権利を保護するものです。知的財産権の中でも重要な役割を果たしています。 また、産業財産権には、
・「発明」を保護する特許権
・「モノの形」などの考案を保護する実用新案権
・「建築物」、「モノ」、「画像」のデザインを保護する意匠権
・「商品またはサービス」で使用する「商標」を保護する商標権
の4つが含まれ、特許庁が管理しています。それぞれが、どの様な権利なのかを車を例に図で下に示します。
産業財産権以外にも著作者がもつ権利を保護する著作権や新しく育てられた植物の品種を保護する育成者権など、いろいろな分野にわたり知的財産権で保護されています。
それではそれぞれの権利について、順番に学習していきましょう。