関西学院大学バイオ物質科学研究室
今回私たちは関西学院大学さんにもお話を伺いました。
人工光合成の現状から展望まで幅広く質問に答えていただいたので、今回はその取材内容をお届けします!
取材内容
人工光合成の背景 世界で共通する現状の問題として現在80%以上が化石燃料に依存したり、人口が多すぎるなどの様々なものがあげられます。こういった問題点に対して「光合成」が全て解決します!例えば人口が多すぎて二酸化炭素排出が増えるのを人工光合成でより早く吸収したり、化石燃料に依存しているエネルギー発電も人工光合成によって新たにエネルギーを生み出すことができます。さらに現在、水素の需要が高まっていますが、最も良い水素生成方法は「人工光合成」です。太陽光を受けて、電気分解を行い水素を生み出すことが可能です。しかし、人工光合成の問題点としては、機会に使われるプラチナ量が少なかったり、太陽から吸収できるエネルギーはわずか20%で、さらにここから水素に変換できるのは70%なので全体として人工光合成の変換エネルギーがわずか14%なのが課題となっています。
質問
Q.人工光合成の価値とはなんですか?
A.価値があるからやるとかそういう話ではなく、絶対にやらないといけない技術!
→化石燃料の使用、人口増加など様々な理由で地球温暖化が進んでいるのが現状です。
Q.広島では、どのような活動をしたんですか?
A.①光触媒
②起電力
③触媒の種類
Q.今後何年以内に人工光合成は実用化につながると思いますか?
A.50年以内!
→今あるエネルギーの燃料(石油やウラン)は枯渇寸前であり50年以内には完全に枯渇すると考えられています。そのため、今すぐ人工光合成の導入が必要です。
Q.今後50年で世界はどのように変わるとお考えですか?
A.正直ぱっと言うことは難しいですが、将来の組み合わせ方は無限大です。そのなかには成功も失敗も含まれます。将来への発展として学際的に考えられることが求められます。 文系や理系といった2パターンに分けて考えるのではなく、幅広い視点からのアプローチが大切です。
Q.50年後に人工光合成が導入されたら人々への影響はありますか?
A.戦争が無くなる
→現在の化石燃料といったエネルギーの取り合いが減り、戦争がなくなります。
Q今後、50年以内でどのような技術が生まれると思いますか?
A.なるべく早く人工光合成が生み出される
→技術革新には100年かかるといわれています。そのため、沢山の技術が生まれるとは考えにくいですが、その中でもなるべく早く人工光合成を生み出したいというのを思っています。
メッセージ
最後に、関西学院 バイオ物質科学研究室さんにコメントを頂きました! 「”人工光合成”という言葉自体を1人でも多くの人に知ってほしい」 「みんなが考えているよりも人工光合成という技術は進んでいる」