*小麦の歴史1*


 
このページでは、小麦の歴史について説明します。
 

*食用としての小麦*


 
小麦の始まりはおよそ10000年前にさかのぼります。
現在の中央アジアから中近東に住んでいた先住民たちが
狩猟生活の中で、草原に生えている雑草の中から
野生種の小麦を見つけたのが最初と言われています。
 
その頃はそのまま食べたり、煎って食べたり、
お粥にして食べたりしていました。
現在のように小麦粉として食べられるようになったのは
紀元前5000年ごろのことです。
  
 
*日本への伝来*
 
小麦が日本に伝わったのは4〜5世紀頃と言われています。
その証拠に、万葉集には麦について詠んだ歌が2首のっています。
しかし乾燥地を好む小麦の栽培は、
じめじめした気候の日本ではなかなか広まりませんでした。
小麦の収穫時期が、梅雨と重なることも小麦が敬遠された理由です。
その後、日本では湿地を好む米の栽培のほうが広がって行きました。
 

*日本での小麦栽培*
 
8世紀ごろになると小麦の栽培を奨励する動きが一部に現れました。
理由は、小麦は盛夏までに収穫ができるので、
稲に比べて、夏の干ばつや台風の影響を受けにくいことなどです。
 
その後、小麦は麺類やまんじゅうとして食されるようになりましたが、
その生産量は(米と比較すると)微々たるものであったと考えられます。
 
本格的な小麦の栽培が始まったのは、江戸時代のことです。
うどん、まんじゅう、せんべいなどに加え、
ヨーロッパから伝来したカステラなどに使われるようになりました。
ただ、それでも米の栽培に及ぶほどではありませんでした。
 
 
カステラ  まんじゅう
    
  
  
  
  
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