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 測定対象を挟むためのスライド部分がついた定規のことをノギスといいます。主に、モノを加工する場面で使われる工具です。バーニヤ(副尺)の細かい目盛と、スクール(主尺)の荒い目盛を組み合わせ、その目盛の差でノギスの小さな数値を読み取ることが出来るようになっています。
 
 
 内径・直径・深さもノギス一つあればすべて計測することが出来ます。挟んだり、開いたりして測る方法はどちらも違いはありません。測定器としては低性能なものに属しますが、図面で指示された必要最低限な測定が出来ればいいので0.005mmまでの精度・表示で十分なのです。
 
 
 
 計測結果の表示方法がデジタルノギスとアナログノギスでは違います。 デジタルノギスだと液晶ディスプレイで結果を表示します。アナログノギスだとメモリが付いているので計測者が自分で結果を読み取らなければいけません。  
 
 @測りたい物をはさみます。
 Aまずはスクールで長さを見ます。ここではバーニヤの0の目盛りが8mmなのでまずは8mmであることが分かります。
 B次にバーニヤで長さを見ます。スクールとバーニヤの目盛りが少しずつずれているのですが、バーニヤの7の目盛りがスクールの27mmのところとぴったり合っています。なので0.7mmということが分かります。
 Cスクールで見た長さとバーニヤで見た長さを足せば、測りたい物が8.7mmということがわかります。