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  • 空の1.5リットルペットボトル
  • タオル(2枚)
  • 洗面器(紙すき枠にあった大きさ)
  • ドライヤー(紙を早く乾かしたい場合)
 
  • ティッシュ(2枚)
  • トイレットペーパー(適量)
  • 水(1.5リットルペットボトルの約1/4)
  • 絵の具など(紙に色をつけたい場合)
 
  • 針金ハンガー
  • ストッキング
 

 

 
 
  1. ハンガーの中央を引っ張り、形を変形させます。
  2. ハンガーの形を整えたら、ストッキングにハンガーを通します。
  3. ストッキングの不要な部分をカットして、端を結んだら紙すき枠の完成です。
 
  1. ペットボトルに1/4程度の水を入れます。そこに、細かくちぎったティッシュペーパーとトイレットペーパーを入れます。
トイレットペーパーを入れることで、ティッシュペーパーとのつなぎの役割を果たしています。
 
  1. 紙に色をつけたい場合、ここで絵の具などの着色できるものを入れます。今回は水性カラーインクを用いて色をつけました。
完成すると、実際につけた色よりも薄くなってしまいます。紙の色を濃くしたい場合は、多目にインクを入れておくと良いです。
 
  1. ペットボトルの蓋を閉め、上下に振ります。中の紙が細かくなり、液体がどろっとしてきたら紙液の完成です。この時は約10分程、振り続けていました。
ここでたくさんペットボトルを振っておくと、きめの細かい紙ができました。
 
  1. 洗面器の上に紙すき枠を設置し、ゆっくりと紙液を流し込みます。紙の厚さが均等になるよう調整します。
ストッキングが紙液を弾いてしまう場合は、紙すき枠のストッキングの裏表を十分に濡らしておくと良いです。
 
  1. 紙すき枠をタオルの上に置いたあと、上にもう1枚のタオルを置き、紙の水気をとります。更に、紙を裏返し紙すき枠からはがして水気を取ります。
 
  1. 自然乾燥をする場合は窓に紙を貼り付けて乾かします。早く乾かしたい場合は、紙の下にタオルをひいてドライヤーをあてます。ちなみに、季節により異なりますが、乾く早さはドライヤーだと約20分、自然乾燥をすると約8時間かかりました(冬の場合)。
 
  1. ティッシュを使って作るということで上手くできるか心配でしたが、ちゃんと紙らしくなり思っていた以上のできになりました。ペットボトルを振っていると、だんだんティッシュが細かくなっていくのが見ていて楽しかったです。一番難しかったのは、水気をとり紙すき枠から破れないように紙をはがすところでした。ストッキングでも十分に紙すきができました。市販の紙すき枠を買うより費用を抑えられるのでいいと思います。
 
 
 
 
 牛乳パックで紙すきをする場合は、原料となる牛乳パックを細かくするためにミキサーが必要となります。しかし、今回はミキサーがなかったので原料を手で細かくちぎり、ティッシュで作る時と同じ方法で紙すきができるか実験しました。
  事前に、少しでも紙が柔らかくなるように1時間半〜2時間くらいかけて牛乳パックを煮ておきましたが、特に変化はありませんでした。1つの牛乳パックを3人がかりで細かくしていきましたが、やはり手でちぎるだけではどうしても粗くなってしまうため、更にはさみを使って細かく切り刻んでいきました。
 
 ティッシュで紙すきをした時に、つなぎの役割を果たしていたトイレットペーパーの代わりとなる洗濯のりを入れました。
 
 紙すき枠に紙液を流し込もうとしましたが、ティッシュより繊維が粗いのでなかなかスムーズに紙液が出てきません。一度にたくさん出てきたり、なかなか大変でした。
 
 乾かすのも一苦労です。繊維が大きいこともあり水分量も多いこと、洗濯のりが上手く機能しなかったこともあり紙同士がくっつかず、気を抜くとすぐにぼろぼろとはがれてしまいます。乾くまでも時間がかかり、自然乾燥では一晩置いても湿っていたので、最終的にストーブの近くで乾かしました。
 
  今回の実験で感じたのは、牛乳パックで紙すきをする時はミキサーがあったほうが良いということです。完成した紙も原料となる牛乳パックが表面に見え、見栄えはあまり良いものとは言えませんでした。
  今回は失敗してしまったので、この実験を活かして次は成功するといいと思いました。
 
 
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