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人間の擬態とは
人間は擬態という機能を遺伝子的に持っていません。なぜかというと人間がこれまでに擬態をするという方法以外で生き残って行く術を持っていたために、進化の過程で擬態を学ぶ必要がなかったからです。 その代わりに、人間の手足や脳は大きく発達し、物事を論理的に考え、行動に移す能力を手に入れました。たとえ人間に保護色や化学物質によるにおい成分が備わっていなくても、人間はそれを生み出すことが出来ます。事実、今では様々な擬態方法が編み出されました。具体例を見てみましよう。
ベイツ型擬態
警察のコスプレ、派手な髪色 etc.
人間のベイツ型擬態においては、モデル種が一般、もしくは対象から脅威と思われる、恐れられるものでなければいけないと同時に、モデル種自体が自分の立場を表す外見をしていなければモデルとミミックの関係が成り立ちません。モデル種となる生物はモデル種たらしめるために警告色をあからさまに前面に出してきますが、人間世界では服装や外見で危険種を判断します。そのため何に擬態するかよく吟味する必要があります。
ミュラー型擬態
警察官、弁護士 etc.
ミュラー型擬態はベイツ型擬態でモデルとなるような者同士で擬態する方法です。前述のとおり、一概にそうとは言えませんが、人間は服装や外見で地位や立場を判断することがあります。その習性は昔から受け継がれています(例:十二単など、地位によって変わる服装)。そのためにある特定の職業につけば、制服や特定のバッチを付けるなどして、決められた格好になる必要が出てくるのです。つまり世間一般に脅威となる職業などに就く人々は大体似通った格好をしていることが多いのです。
隠蔽型擬態
迷彩服、人ごみにまぎれる etc.
生物の擬態の中でも最も有名な擬態である隠蔽型擬態は、人間の中でも顕著です。擬態しようと思っていなくても、人の密集した地である特定の人物を探すのは困難を極めます。木を隠すなら森の中と言いますが、人間の擬態も人間の中に隠れるのが手軽かつ分かりにくいのかもしれません。
ペッカム型擬態
悪質商法 振り込め詐欺 etc.
ペッカム型擬態は無害な顔をして近づき捕食する方法を言います。つまりは人間でいう悪質商法などの詐欺の類を指します。擬態の中では最も擬態の質を問われるものでもあるといえます。騙す側(捕食側)もそれを職業にしているので生物に似通った切迫感があります。そのために人間の擬態の中では最も生物に近い擬態であると言えるでしょう