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コラム
鳥の警告色について
メルテンス型擬態
具体例
音響擬態
具体例
メルテンス型擬態とは
一般的にベイツ型擬態、 ミュラー型擬態においてモデルとなるような危険種と呼ばれる生物たちの中で、 捕食者を即死させるような猛毒や武器を持つものはいないと考えられています。 何故なら、捕食側が死んでしまえば、その危険性を知るものがいなくなってしまい、 警告色も、モデル種への擬態も意味をなさなくなってしまうからです。 そんなモデル種の効率的な方法を猛毒や強力な武器を持つ生物が擬態したのがメルテンス型擬態と呼ばれる擬態の種類です。また、この擬態はミュラー型擬態と非常に似ているため、ミュラー型擬態に含まれることが多いです。
具体例
代表的な例は、ウミヘビの仲間です。強力な毒を持つサンゴヘビというヘビが、自身より弱い毒を持つウミヘビに似ることにより、捕食者が弱い毒のヘビを食べたとき、そのヘビには毒があることを学習し、サンゴヘビ自身も食べられなくなる、というものです。
(サンゴヘビ:上図、ウミヘビ:下図)
音響擬態とは
視覚以外の擬態のなかで、相手の嗅覚を利用し自らの匂い成分を使った擬態は化学擬態と言いますが、聴覚を利用した擬態は音響擬態と言います。音響擬態は、もともと遺伝子に組み込まれた隠蔽型擬態や化学擬態と違って、生物が生きて行く中で学び利用することの出来る唯一の擬態です。
音響擬態
飼い鳥としての九官鳥は、日常の機械音や人の会話などを拾って、鳴き声で真似することがあります。自然界ではめったに音響擬態はしないと言われているけれど、雨林の中でサルの警戒する声を真似した事例も確認されています。
(九官鳥:上図、サル:下図)>