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コラム
鳥の警告色について
ミュラー型擬態とは
具体例
その他の具体例
ミュラー型擬態とは
ベイツ型のモデルになるような危険種というのは、自分の危険性を相手に警告する「警告色」を持っているのが通例ですが、その生物の毒性、危険性を知らない生物にとって 彼らの鮮やかな色彩は非常に目立ち、格好の獲物となってしまいます。 そのため、最低でも種に一匹は捕食され、その種の危険性を捕食者側に知らしめる必要があります。そのリスクを最大限まで少なくするために、危険種同士が似た姿になることがミュラー型擬態です。同じような姿の危険種が増えれば増えるほど、一匹の犠牲で助かる危険種は多くなるのです。フリッツ・ミューラー(Fritz J.F.T.Muller 1822-1897)というドイツの博物学者によって発見され、彼の名前をとってミュラー型擬態と呼ばれるようになりました。
具体例
代表例としてはスズメバチとアシナガバチはどちらもベイツ型擬態でモデルにされるような代表的な危険種です。色合いやフォルムも酷似しているのでお互いのうちからどちらか一匹が捕食されたとき、どちらの種類も狙われにくくなるのです。
(スズメバチ:上図、アシナガバチ:下図)
〔その他の具体例〕
ホタルとホタルガ
ホタルとホタルガはどちらも悪臭を持ち、黒い羽 を持っています。また頭部が鮮やかな赤で、これが警告色 となり危険種であることをどちらも示しています。このよ うに警告色も姿形も良く似た二種は、相互に擬態して自ら のリスクを軽減するのです。
(ホタル:上図、ホタルガ:下図)