
発生の仕方は雨と同じですが、雪の場合は最後に氷晶が雲から落下するときに、融けずにいることで初めて雪とみなされます。こうなるためには、目安として上空5500mでは-30℃以下、上空1500mでは-6℃以下、地上では3℃以下と、かなり気温が低くないと発生しません。
雪は冬を象徴する現象として親しまれており、スキーなどのウインタースポーツをするうえでも欠かせないものです。また北海道などの雪が多く降る地域では、雪を使ったアートの祭典「さっぽろ雪まつり」が行われており、多くの人で賑わうなど経済効果を生み出したりもしています。
しかしあまり降りすぎると交通の障害や、なだれによる被害を伴うほか、産業や生活にもおおきな影響を与えます。他にも、高齢者が雪下ろしをする際に事故が多発したりしています。また冬の被害だけでなく、春になると雪解けが起こるため、雪崩や洪水になってしまいます。
最近のものでは、特に平成18年豪雪が有名です。これは平成17年12月から平成18年2月にかけて、日本海側を中心に発生したもので、各地に大きな被害をもたらしました。積雪量を更新した市町村も多く、一番多いところでは青森市酸ヶ湯で4.5mもの積雪となりました。
主に被害を受けたのは東北・北海道・北陸地方でしたが、他の地方でも多くの被害を受けました。また、八丈島では60年ぶりの積雪がみられるなど、広い範囲で雪が降ったことがうかがえます。