
一般的に雲が多いと「くもり」と言うときが多いですが、厳密に言うと「空全体に対して雲の割合が9割以上」の状態を指します。さらにくもりの中でも4種類に分けられており、「薄くもり」「くもり」「本くもり」「高くもり」と呼びます。
雲ができるには、まず地面の温度が高く、水が蒸発していく必要があります。それから上昇気流によって上へ上へといくにつれて空気の温度が下がり、水滴や氷の結晶となり雲の形ができあがるのです。そのため、夏や熱帯の方などは蒸発する水分の量が増えることで、雲が発達しやすくなります。
くもることで困ることは特にありませんが、夏の日差しが強いときなどは日差しよけとして重宝されます。他にも雲で今後の天気が予測できるということもあり、すぐに天気予報を見れないときや、局地的な天気を予測しようとした時にはとても役立ちます。
気象的な流れとしては、水分が地球を循環する時に蒸発→雲→雨・雪という順番をたどるので、雲がないということは雨が降ることもなくなるということになります。
雲のでき方と似たような過程でできるのが「台風」です。正式には「熱帯低気圧」といって、雲が発達していく中で上昇気流が強まることで発生します。台風は水温が27度以上ないとほぼ発生することが無いので、冬に発生するということはほとんどありません。主な発生時期は3月~12月ごろです。そのうち7月~11月は発生のピークと言われ、日本に上陸するのもこの時期が多いです。