脳の病気と薬

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脳の病気と薬  脳腫瘍  脳梗塞 片頭痛
脳腫瘍 難易度:★★☆☆☆ 
■脳腫瘍とは? 
 脳腫瘍とは、頭蓋内(→要するに頭の中)にできる腫瘍(→制御できなくなった細胞の塊)のことを指します。脳腫瘍は脳の中にできると思われがちですが、実は頭蓋内ならどこにでも出来ます。
 ■症 状
 脳腫瘍の症状が現れるころには、腫瘍はある程度大きくなっていて、脳浮腫(→脳がいつもより多くの水分を貯めることで、脳が大きくなること)など他の病気も患っていることがあります。 脳腫瘍の症状は、
視野(→目で見ることができる範囲)が欠ける
体の麻痺が起こる
話せなくなる
  などがあり、腫瘍が出来る場所によって他の症状が現れることもあります。
他にも脳浮腫の症状である
頭痛
吐き気
 なども同時に現れることがあります。
 ■治 療
成分名 テモゾロミド
使い方 経口
仕組み この薬が体内で化学反応を起こし、体内のDNAと強く結びつくことで、増殖を防ぐことができます。
さらに詳しく
副作用 白血球(→体内に入った菌を殺すもの)減少や血小板(→傷口を(ふさ)いで出血を抑えるもの)減少などの他にも、食欲が無くなる・頭痛・便秘・痙攣(けいれん)・下痢なども。

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脳梗塞 難易度:★☆☆☆☆
■脳梗塞とは?
脳梗塞とは脳内の血管に血栓(→血管を詰まらせる原因)などが詰まって、脳の細胞が壊死(→要するに「死ぬ」)する病気です。 脳梗塞には以下のように大きく4種類に分類することができます。
種 類 原 因
アテローム血栓症脳梗塞(けっせんしょうのうこうそく) 脳の太い血管が硬くなることで起こる
ラクナ梗塞 脳の小さな動脈に梗塞が出来る
心原性(しんげんせい)脳塞栓症 心臓で出来た血栓が脳で詰まる
その他
■症 状
脳梗塞の症状は、壊死した部分がどこに出来るかで症状が異なります。
それでも、共通して起こる主な症状として以下のものが挙げられます
・麻痺( まひ)
・話せなくなる
・目が見えなくなる
・意識に障害が出る
これらの症状も突然現れるものと、徐々に現れるものに分類できます。
 ■治 療
治療法 t-PA静注療法
使い方 注射および点滴
仕組み 脳梗塞の原因となっている血栓を溶かすことによって、脳への血の流れを回復させることで、症状を和らげます。
さらに詳しく
副作用 脳の血管からの出血が起こることがあります。

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片頭痛
難易度:★★★★★
■片頭痛とは?
片頭痛というのは、簡単に言うと頭の片側が痛む、ズキンズキンとした痛みと吐き気などを(ともな)う頭痛です。
脳の血管が拡張(→太くなる)して、痛みが起こると考えられています。
■症 状
 片頭痛の症状として次の物が挙げられます。
・光や音に敏感(びんかん)になる
・視界がぼやける
・発汗
・吐き気
・下痢
 などがあります。また、これらの症状も数時間から数日にかけて続きます。
 ■治 療
治療法 スマトリプタンの投与
使い方 経口 、注射 など
仕組み スマトリプタンが、脳の中の受容体(→さらに詳しくを参照)と結合することで痛みの原因となっていた血管が収縮し痛みが治まります。
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副作用 胸の圧迫感や不快感が生じることがあります。
他にも、大量摂取をすると血液が変色することもあります。
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