ここでは、パソコンとは直接関係ないのですが、今回の研究に使用した道具を紹介します。最初は、「ドライバーがあれば」と簡単に考えていましたが、作業が進みにつれて、私たちの知らない道具が増えていきました。
@ 回転系
一般的なドライバーセット
自作パソコンを組み立てるの場合は、プラスドライバーが1本あれば十分です。 しかし、今回は単純な組み立てだけではないので一応セットのドライバーを用意しました。 |
精密ドライバー
パソコンそのものでは、精密ねじは使われていませんが、HDDやDVDなどのドライブ機器には多くの精密ねじが使われています。 通常の精密ドライバーセットはプラスとマイナスがセットになっていますが、パソコンの分解に関してはマイナスを必要とする場面はまずありません。 そこでプラスドライバーのみのセットを用意しました。 |
ヘックスローブドライバー
トルクスドライバーという呼び方の方が馴染みがあるかも知れませんが、6つの星形のドライバーです。
HDDで使用されているネジはこのドライバーがないと回すことができません。HDDは開けられてしまうことは、壊れてしまうと同じ意味になるので、一般の人が簡単に開けれないようにトルクスネジが使用されています。
HDD以外にヒューレットパッカード社のパソコンで、ドライブ固定用のネジにトルクスとマイナスを組み合わせた面白いネジが使われているようです。
A 切断系
刃先で怪我のないように!ニッパ
部品のリード線を切断するための工具を「ニッパ」と呼びます。配線や電子部品の足など、うまく取れないときは大活躍します。 |
カッター
理系というか、技術系の私たちはいつもお世話になっているのですが、今回の研究では意外と出番がありませんでした。一応、使いますがなくてもなんとかなります。
のこぎり
パソコンの分解では必要ありません。破壊に使いました。
B 加熱系
高温に注意してくださいはんだごて
比較的馴染みのある道具ではないでしょうか。 |
C 吸取り系
ここで紹介するのは、非常にマイナーな道具かもしれません。前段のはんだごてを知っている方は多いと思いますが、はんだごては部品をつける道具で、部品を外すにはプラスアルファの道具が必要になります。
はんだ吸取り線
銅線を編み込んだ帯状のひもです。溶かしたはんだを染み込ませて除去します。水を布で吸取る原理と同じです。 |
はんだ吸取り器
注射器と似ています。ただ、ピストン部分を注射器のようにゆっくりと引き上げるのではなく、ばねと使って一気に吸い上げます。 |
D 抑え技
ピンセット
はんだ作業や小さい部品となると、私達の可憐な指をもってしても厳しい作業になってしまいます。そこで活躍するのがピンセットです。特に、写真上側の逆作用ピンセットは感動ものです。 |
E 防護
軍手
非常に大切な道具です。はんだごての熱さは目では見えません。工具も力を入れすぎると怪我の元です。とにかく学校生活は安全第一。 |
F 反則技
最高温度が500℃を超えます。やけど、火災の危険があります。
ヒートガン
この道具というか、機械はパソコンを提供して頂いた方より条件付きでお借りしました。その条件は、大変危険なため、学生だけでは使用せず、必ずコーチの指導の下で使用するということでした。 実際に基板から部品を取り出す様子をこちらの動画から確認できます。 |