
外来生物を捨てると... 今皆さんが飼っているペットのほとんどは、海外が原産の生物です。ペットとして飼われている動物を本来の自然環境に放してしまうとどのような影響があるのか皆さんは考えたことがありますか。人間が飼っていたペットを自然界に放す理由としては「飽きてしまった」「飼う環境が整わない」「逃がしてしまった」「成長したら飼うことができなくなった」ということが挙げられます。それは、ペットの意思ではなく飼い主の意思なのです。 さて、もともとその地域の自然環境に存在することのない、自然界に放たれた生物たち。彼らはいったいどのような影響を与えるのでしょうか。
三つ目は人間などへの健康被害が挙げられます。海外原産の生物が病原体を持っていたり有毒である可能性もあります。たとえば、ペットとして飼われている毒グモ。毎年日本各地で飼い主の不注意により逃がしたという事件が起こっています。実際原産国では死亡事故も起こっていますので、十分注意する必要があります。 人間が軽い気持ちで自然に放してしまうと、後々大変大きな爪痕を残し、収拾がつかなくなります。このことをなくすためにはペットを飼う前に、ペットを飼うことについて真摯に考えることが大切です。ペットをすでに飼っている人たちも自分たちのペットの気持ちと手放したときの環境に及ぼす影響について、もう一度考えてみましょう。
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