JAL(日本航空株式会社)では、昔、客室乗務員の訓練の一環で客の安全のための避難訓練や食事や飲み物の出し方、着物の着付け、さらに茶道まで行っていました。茶道を訓練としてやるのは、客室乗務員に日本人としての「おもてなし」の精神を身につけてほしいからでした。茶道の精神を学ぶことによって相手の立場になって丁寧に応対し、客との「一期一会」を大切にすることができ、これこそが客室乗務員にとって必要なことなのです。訓練所ではその一期一会の「最高のおもてなし」の心を持つことが大切だということを教えていました。
また、「一期一会」とは茶道に関する四字熟語で、「あなたとはもう二度と会うことができない、たった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切にし、出来る限りのおもてなしをしましょう」という意味の、千利休の茶道において一番大切にしていた心得でした。
これが航空会社のおもてなしです。
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