色ってなに?
色彩心理の前に、まず「色」について考えてみましょう。
ここでは、色を認識する仕組みや、色の属性・分類について説明していきます。
◆色の認識 |
◆色の三属性 |
◆色の分類 |
色の認識
では、まず色が見える仕組みについて説明します。
私たちは色をどうやって認識しているのでしょうか?
色が見えるためには3つの条件が必要となります。それは、
「光」・「物体」・「目」
です。
では、私たちがリンゴを
「赤い」
と認識するまでの仕組みを説明します。
リンゴが赤く見えるのは、リンゴに赤い色がついているからでしょうか?。リンゴが赤い色を出しているのでしょうか?
違いますね。リンゴが赤色を出しているわけではありません。
もし、リンゴが赤色を出しているのなら、真っ暗な中でもリンゴは赤く見えるはずです。しかし、実際は、真っ暗な中ではリンゴは見えません。気になるなら、部屋を真っ暗にして光の入らない布団の中でリンゴを見てください。色は認識できないはずです。
1. リンゴが赤く見えるためには光が必要です。光には、すべての色が含まれています。
2. 光がリンゴに当たったとき、リンゴは多くの光を吸収します。その中で、赤の光だけを反射しているのです。
3. そして、その赤の光が私達の目に入ります。
4. 目に入った光が脳に伝わり、脳が色を知覚し「このリンゴは赤い」と認識できるのです。
つまり、リンゴの表面に赤い色がついているわけではありません。リンゴの表面には「赤い光を反射する性質」があるのです。
色の三属性
色が見える仕組みについてわかったところで、次に色の要素についてです。
まずは基本から! 色には三つの要素があります。
「色相」「明度」「彩度」
の三つです。これらを
色の三属性
(色の三要素)と言います。
簡単に言うと「色が持つ3つの性質」のことです。
「色相」とは、赤や青、緑といった色みの性質、「明度」は色の明るさ、「彩度」は色の鮮やかさを表します。これらの3つの性質は、色を知る基本となります。
では、それぞれを詳しくみていきましょう。
■色相
「色相」とは、赤・黄・緑・青・紫といった色味のことを言います。「色あい」と呼ぶこともあります。
色相はイメージの違いを表現するのに最もわかりやすい属性です。
たとえば、皆さんが洋服を買うときに「赤いスカートが欲しいなぁ」とか「白のスニーカーを買おう!」とか考えますよね。 そう、それが色相です。
下の図の色はは、みんな色相が「青」です。どの色も 青ですが違いがありますね。
こちらは色相が「赤」です。
色相は、暖色と寒色に大別することができます。
また、色はそれぞれは独立したものではなく、お互いが連続しつながりあって色相の輪をつくります。この色相を円上に配置したものを色相環と言います。
■
明度
「明度」とは色と色を比較して、明るい色とか暗い色というように、色の「明るさ」の度合いのことを言います。 明度が高くなると色は明るくなり、低くなると暗くなります。下の図では、同じ青色でも、左から右に行くほどに明るい色になっています。
では下の図のパンダの絵 どちらが見やすいでしょうか?
右のパンダの方がみやすいですよね! 明度が最も高いの色は「白」で、最も低い色が「黒」になります。そして、明度の差が大きい方が色を見やすくなります。
■彩度
「彩度」とは色みの強さや、色のあざやかさの度合いのことを言います。彩度は色みが強く鮮やかな色ほど高く、色みが弱くくすんだ色は彩度が低くなります。
下の図では、、左から右に行くほどに鮮やかな色になっています。
色の分類
■「無彩色」と「有彩色」
色は、赤、青、黄、のように色味のある「有彩色」と、白、黒、グレーのように色味のない「無彩色」の2種類に大きく分けることができます。「有彩色」は色相、明度、彩度のすべての属性を持ちますが、「無彩色」は色みが無いため、色相と彩度の属性は持っておらず、明度の属性しかありません。
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解答は
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