色と食欲
■色と味覚の関係
このページでは、色が人間の食欲に与える影響についてまとめてみました。
私たちは、食べ物の色をみておいしそうに感じたり、そうではなかったりします。まずは、スライドを見てみましょう。※スライドはクリックすると次のスライドに切り替わります。
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色が変わっただけで食欲がなくなってしまったようですね。
実は、私たちの食べ物(食事)と色には切り離せない関係があります。食事の際、感覚の中で一番よく働いているのは、
味覚(味)でも嗅覚(香り)でもなく、視覚だそうです。
私たちは料理のおいしさを五感(味覚、嗅覚、触角、視覚、聴覚)で判断していますが、その中でも視覚情報は87%を占めているというのです。
※参考文献 京都学園大学人間文化学部
■おいしそうに見える色
一般的に、暖色の食材のほうがおいしそうに見えるといわれています。
そして色が濃いほどおいしく見えることがあります。
では、ちょっと卵を思い浮かべてください。あなたが料理を作ろうとして卵を割りました。どちらの卵が美味しそうに感じますか?
私たちは「どちらの卵がおいしそうに見えるか?」
校内の中学3年生179人(男子127人 女子52人)を対象にアンケート調査を実施しました。
【私たちの予想】
濃い色の卵のほうが美味しそうに感じる
【理由】
色が濃いほうが味も濃い気がする。
色が濃いと栄養分も多いような気がする。
【調査結果】 結果は以下の通り179人中166人(93%)の人が色の濃い卵のほうが美味しそうに感じると答えました。
【感想】やはり色が濃い卵を美味しそうに感じる人が圧倒的に多い結果となりました。割合でみると女子のほうが薄い色の卵を選んだ人が少し多いようです。女子のほうが味が薄いものを好むのでしょうか?
皆さんはいかがですか?やはり濃い色の卵のほうが美味しそうに感じるのではないでしょうか。
実際は、味と色は関係なく、黄身が薄い卵でも成分が濃く美味しい卵もあるのに、私たちは色が濃い卵を好む傾向にあります。
これは、今までの経験から、「色が濃いもの=成分濃度が高い(味が濃い)のでは?」と判断しているからといわれています。やはり、色と食欲には大きな関係がありそうですね。
■色の効果でおいしそうに見せる
では、色の効果を利用して食べ物を美味しそうに見せることはできるのでしょうか?
例えばこのサラダに
トマトをプラスすると...より美味しそうになりました。
これは補色の効果なんです。他にも、例えば赤身の刺し身にしその葉を添えるとおいしそうに見えるのは、赤と緑は「補色」の関係で、両方の色を引き立たせる働きがあるからです。
■食欲を減退させる色
スライドでも見たように、食欲を減退させる色もあります。一般的に、「青」は食欲を減退させる色といわれていますが、なぜでしょうか?それは、
自然の食材の中に「青」は存在しない
ためといわれています。
青い魚も、うろこなどは青ですが、肉は白やピンク色です。また、青に近いとされる茄子やブルーベリーも、少し赤みを帯びた紫色です。
こうして、食材として「青」を見ることなく進化した私たち人間は「青」という色に食欲がわかないようになっていったのだと考えられます。つまり、青い食べ物を見ても、脳が食べ物ではない(おいしくない)と勝手に判断するんですね。
青色は食欲を減退させる理由は、私たちは「青」を見て食事を連想できないからなんだね。
■青色ダイエット!
青色が食欲を減退させる効果を利用した「青色ダイエット」が流行しているそうです。TV番組でもたびたび特集されているので、知っている人もいるのではないでしょうか?
[青色ダイエットの方法]
青色ダイエットには次のような方法があります。
・青色メガネダイエット
・カメラアプリ
・青い食器を使う
・青い食紅で食べ物を青くする
それでは、それぞれにダイエット方法をみていきましょう!
◆青色メガネダイエット
この方法は青色のメガネをかけながら食事をするだけ! 簡単ですよね。たったこれだけのことで多くの人がダイエットに成功しているようです。今では、インターネットや100均などでもダイエット用として青色メガネが販売されています。どんな感じになるのか試してみましょう。
こんな感じに見えるのでしょうか?
◆カメラアプリダイエット その名も「ダイエットカメラ」
方法は簡単です。食事やおやつの前に、食べ物をこのアプリで撮影します。すると、食べ物が青くなって表示されるので、この写真をしばらく眺めるだけ。これだけのことで、食欲が抑えられるそうです。
※実際にダウンロードして試してみたかったのですが、現在ダウンロードできなくなっていました。この無料アプリの他にも有料のアプリも何種類か出ていました。
◆青い食器ダイエット
痩せたい気持ちはあるけど、食べ物がまずく見えるのは、ちょっと抵抗が…。
そんな人には、この「青い食器ダイエット」がおすすめです。食べ物が青く見えるよりは、ダイエット効果は劣るかもしれませんが、青色を視覚で捕えながら食事をするという方法は同じなので、普段よりは食欲を抑えることが出来るはずです。
お皿、お茶椀、お箸、ナイフ、フォーク…テーブルクロスなどを変えてみるのもいいかも知れませんね。
家の中を探したら、「青い食器」が結構ありました。私も時々使っていきたいです。
◆食紅で食べ物を青くする
最後に、食紅などを使って、実際に食べ物を青くするダイエット方法を紹介します。
この方法が効果は一番高そうですが、実践するには少し勇気が必要ですね。
食材に食紅をまぜるとこんな感じになります。
■試してみよう!
食欲と色は深く関わっていて、私たちは、目でも食べ物を感じているんですね。
また、今までの経験から、色をみて「おいしそう・そうではない」という判断をしていることもわかりました。
私たちは、その時の自分の体調や気分などの状態によって、今はたくさんたべて元気になろう!というときは美味しそうに見える色の食材・食器やテーブルクロスなどを工夫し,
彩りを考えるとよいですね。また、お弁当などでも、ミニトマトやブロッコリーなど色彩がきれいなものを積極的にとりいれていきたいと思いました。
反対に少しダイエットしたい時には、青いものを取り入れるなど、色をうまく活用することが大切ですね。
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